この例では、「因子の役割」列プロパティの使い方を説明します。実験回数が15回の実験計画を作成し、実施しました。しかし、結果が報告された時点で、実験が3日間にわたって実施されていたことが判明しました。最初の5回の実験は1日目、次の5回は2日目、残りの5回は3日目に行われました。
気温や湿度の変化が応答に影響する可能性があるため、「日」をランダムブロックの因子として含めることにします。計画のデータテーブルに「日」という列を追加するだけであれば簡単です。しかし、今回は「計画の評価」プラットフォームを使い、ランダムブロックの因子を加えた計画と、加えなかった計画(当初の計画)を比較したいと思います。また、追加実験が必要になったときのために、「拡張計画」プラットフォームが使える状態にしておきたいとも考えています。「計画の評価」や「拡張計画」プラットフォームを使用するには、新しく追加する「日」の列に「因子の役割」列プロパティを割り当てる必要があります。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Odor Control Original.jmp」を開きます。
2. 1列目の「実験」を選択します。
3. [列]>[列の新規作成]を選択します。
4. 「列名」に「日」と入力します。
5. 「データの初期化」リストから[シーケンスデータ]を選択します。
6. 次の値を入力します。
– 「開始値」に「1」
– 「終了値」に「3」
– 「ステップ」に「1」
– 「各値を繰り返す回数」に「5」
7. 「追加する列の数」の横に「1」と入力します。
図A.11 設定後の「列の新規作成」ウィンドウ
8. [OK]をクリックします。
「日」列が2番目の列としてデータテーブルに追加されます。
9. 「日」列を選択します。
10. [列]>[列情報]を選択します。
11. 「列プロパティ」リストから[因子の役割]を選択します。
12. 「因子の役割」パネルで、[連続変数]をクリックし、[ランダムブロック]を選択します。
13. [OK]をクリックします。
「列」パネルで、「日」の隣にアスタリスクが表示されます。
14. 「日」のアスタリスクをクリックすると、「因子の役割」列プロパティが割り当てられていることを確認できます。
15. 変更を保存せずに「Odor Control Original.jmp」データテーブルを閉じます。