限界のテーブルには、分析対象のデータで工程変数とグループ変数で定義された工程ごとに、1つの行を含めてください。「工程のスクリーニング」プラットフォームで限界のテーブルを使用する場合、「限界の指定」ウィンドウで変数に以下のような役割を割り当ててください。すべての役割に対して変数を指定する必要はありません。どの役割もオプションで、必須ではありません。
図8.6 「限界の指定」ウィンドウ
管理限界と仕様限界の列は、列名が、「Center」・「Sigma」・「LSL」・「USL」・「Target」となっているものは自動的に入力されます。また、列名が「Process Variable」・「Process」・「Column」・「Parameter」のいずれかになっている列は、[工程変数]のリストに自動入力されます。
なお、データテーブルにおいて管理限界は保存されているが「中心線の値」や「σ」が決められていない場合、[逆算されたシグマ]オプションを使用できます。
工程変数
工程変数の列名を含む列。
グループ変数
データをグループに分けるために用いる列。グループ変数は複数あっても構いません。
中心線の値
各工程の中心線として使用する値を含む列。通常は、該当の工程で収集された履歴データの平均を使用します。
σ
各工程の群内標準偏差の値を含む列。通常は、該当の工程で収集された履歴データの標準偏差を使用します。「工程のスクリーニング」レポートに、「指定のシグマ」と表示されます。
逆算されたシグマ
指定された管理限界とサブグループのサイズから、σを逆算します。「工程のスクリーニング」レポートに、「指定のシグマ」と表示されます。
メモ: 指定されたシグマがある場合、「工程のスクリーニング」と「管理図ビルダー」プラットフォームの群内シグマ、安定指数、および安定比の値は一致しません。「工程のスクリーニング」プラットフォームでは、指定されたシグマを使用して管理限界を計算しますが、群内シグマはデータから算出されたものが使用されます。「管理図ビルダー」プラットフォームでは、指定されたシグマを履歴シグマとして使用し、管理図では、履歴シグマが群内シグマとして使用されます。
逆算されたシグマは次のように求められます。
σ = d(UCL - LCL)/6
上の式で、dはサブグループの標本サイズの平方根です。
LCL
各工程の下側管理限界(LCL; Lower Control Limit)を含む列。
UCL
各工程の上側管理限界(UCL; Upper Control Limit)を含む列。
サブグループのサイズ
各工程のサブグループの標本サイズを含む列。
LSL
各工程の下側仕様限界(LSL; Lower Specification Limit)を含む列。
USL
各工程の上側仕様限界(USL; Lower Specification Limit)を含む列。
目標値
各工程の目標値を含む列。
重要度
各工程の重要度を含む列。指定された[重要度]列の値を用いて、要約表は並べ替えられます。