「一元配置」プラットフォームでは、横軸が、デフォルトで標本サイズに比例した軸として表示されます。つまり、グループ水準間の間隔は、各グループに属するデータ点の数に比例します。[表示オプション]の[平均のひし形]オプションを選択するか、分散分析(ANOVA)の検定を実行すると、プロット上に平均のひし形が表示されます。平均のひし形は、X変数の各水準における標本平均と信頼区間を示します。
図6.6 [平均のひし形]と[標本サイズに比例したX軸]のオプション
• 各ひし形の上下の頂点は、各グループの平均に対する(1 - α) × 100%の両側信頼区間を表します。このひし形の両側信頼区間は、誤差の分散がすべての観測値において等しいという前提のもとに計算されています。よって、ひし形の高さは、グループ内にある標本サイズの平方根の逆数に比例します。
• [標本サイズに比例したX軸]オプションが選択されているときは、横軸に沿った各グループの幅(ひし形の横幅)が、そのグループ(X変数の各水準)の標本サイズに比例します。そのため、幅の狭いひし形は縦長になる傾向があります。それは、標本サイズが小さいグループでは、平均の信頼区間が広くなるためです。
• 各ひし形の中央を横切る線はグループ平均を表します。
• ひし形内部の上下に引かれた線は、オーバーラップマークです。グループの標本サイズが等しいとき、ひし形がオーバーラップマークの内側で重なっている場合は、2つのグループ平均が所定の信頼水準において有意に異ならないことを示します。オーバーラップマークは、グループ平均 ± で計算されます。
• 平均のひし形は、プラットフォームのメニューから[平均/ANOVA/プーリングしたt検定]または[平均/ANOVA]オプションを選択すると表示されますが、赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[表示オプション]>[平均のひし形]を選択すれば、いつでも表示/非表示を切り替えることができます。