JMPには、アプリケーションファイルを保存するためのオプションがあります。
• Windowsで[ファイル]>[名前を付けて保存]を選択した場合、アプリケーションをアプリケーションソースファイル(.jmpappsource)、アプリケーション(.jmpapp)またはスクリプトとして保存できます。
• macOSで[ファイル]>[書き出し]を選択した場合は、アプリケーションをアプリケーションファイルまたはスクリプトとして保存できます。macOSでアプリケーションをアプリケーションソースファイルとして保存するには、[ファイル]>[別名で保存]を選択します。
.jmpappsourceファイル形式の場合、アプリケーション開発者は、開発途中のアプリケーションを保存し、後で作業を続けることができます。アプリケーションビルダーでファイルを再び開くと、保存時と同じ状態でウィンドウが表示されます。この時、アプリケーションの作成に使用したデータテーブルがある場合には、そのデータテーブルもも使用できる状態でなければなりません。
アプリケーションを他のユーザに配布する場合は、.jmpappファイル形式を使用します。ファイルを開くとすぐにアプリケーションが実行されます。アプリケーションは、その設定に従い、現在のデータテーブル、ディスク上のファイル、またはユーザからの入力から、使用するデータテーブルを判断します。
赤い三角ボタンの「スクリプトの保存」メニューには、スクリプトを保存するためのその他のオプションがあります。スクリプトを暗号化して保存した場合、そのスクリプトはJSL Encrypted()関数で閉じられます。この時、空白やコメントも保持されます。
データテーブルへ
レポートの作成に使用されたデータテーブルに、スクリプトを保存します。これにより、データテーブルから再びスクリプトを実行し、結果を再現することが可能になります。データテーブルからこのスクリプトを編集しようとした場合、スクリプトエディタではなくアプリケーションビルダーが開きます。
ジャーナルへ
スクリプトの実行用ボタンをジャーナルに保存します。スクリプトは現在のジャーナルに追加されます。スクリプトには、データテーブルへのパスが含まれます。データテーブルが見つからない場合、スクリプトは実行されません。
スクリプトウィンドウへ
スクリプトエディタウィンドウを開き、そこにスクリプトを追加します。スクリプトウィンドウにすでにスクリプトを追加している場合は、新しいスクリプトが同じスクリプトウィンドウの下部に追加されます。これらのスクリプトは編集できますが、ここで大幅に変更したアプリケーションは、アプリケーションビルダーで編集できなくなる場合があるので注意してください。このオプションは、アプリケーションをより大きなJSLプロセスに組み込みたいときに便利です。
ヒント: .jmpappファイルとして保存し、Open()を使ってアプリケーションを実行することもできますが、スクリプトを保存したほうが、ファイルの数を少なく抑えられます。
アドインへ
アドインを作成します。アドインをインストールすると、開発したアプリケーションがJMPメニューから起動できるようになります。詳細については、JMPアドインビルダーを使ったアドインのコンパイルを参照してください。
テンプレートへ
アプリケーションをテンプレートとして保存し、新しいアプリケーションを作るときに利用できるようにします。テンプレートの保存場所は、オペレーティングシステムとJMPのバージョンによって異なります。
– Windows(JMP): "C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMP¥<バージョン番号>¥
ApplicationTemplates"
– Windows(JMP Pro): "C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMPPro¥
<バージョン番号>¥ApplicationTemplates"
– macOS: "/Users/<username>/Library/Application Support/JMP/<version number>/
ApplicationTemplates"