公開日: 09/19/2023

乱数関数

Col Shuffle(<By var,...>)

説明

列の計算式で使用した場合、現在のデータテーブルの行番号をランダムに並べる。

メモ: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。

戻り値

1と現在のデータテーブルの行数の間の整数乱数

引数

By var

(オプション)By変数により、By変数の値のグループ内で行をランダムに並べることが可能になる。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dt << New Column( "Shuffle", Numeric, Continuous, Set Formula( Col Shuffle() ) );

この例の計算式は、評価されるたびに行の番号(1~40)の順序をランダムに並べ替えます。どの番号も、1度ずつ使用されます。

Make Validation Formula(rates, <<Stratification Columns(cols), <<Grouped Columns(cols), <<Cutpoint Column(col))

説明

検証列を作成する。この関数は、主に「検証列の作成」ユーティリティによって使用されます。

引数

rates

学習、検証、テストの割合を指定する3つの割合のベクトル。

<<Stratification Columns

1つまたは複数の層別の列を割り当てます。

<<Grouped Columns

1つまたは複数のグループの列を割り当てます。

<<Cutpoint Column

特定の閾値で分割するときの基準となる、数値列を1つ割り当てます。

次も参照

『予測モデルおよび発展的なモデル』の検証列の作成

Random Beta(alpha, beta, <theta=0>, <sigma=1>)

説明

alphabetaの2つの形状パラメータ、およびオプションのパラメータthetasigmaを持つベータ分布に従う乱数を戻す。

引数

alpha, beta

形状パラメータaおよびb。両者とも正の値。

theta

(オプション)閾値パラメータq。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Beta Binomial(n, p, <delta=0>)

説明

試行回数n、確率p、過分散パラメータdeltaのベータ二項分布に従う乱数を戻す。

引数

n

試行回数。値は2以上でなければなりません。nに整数でない値を指定した場合、非整数部分は切り捨てられます。

p

各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。

delta

過分散パラメータd。値の範囲は、Maximum[-p/(n-p-1), -(1-p)/(n-2+p)]~1です。デフォルト値は0。

Random Binomial(n, p)

説明

試行回数がnで、イベントの生起確率がpである二項分布に従う乱数を生成する。

引数

p

各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。

n

試行回数。

Random Category(probA, resultA, probB, resultB, <..., ...,> resultElse)

説明

指定された確率と結果の式のペアから、結果の式の1つをランダムに選んで戻す。一様乱数を生成し、prob引数と比較して、どのresult引数を戻すかが決定されます。

引数

probA

戻す結果の式の確率を表す0~1の数値。

resultA

probAに対応する式。

resultElse

前の式の結果が戻されない場合に戻される式。

Random Cauchy()

説明

中央値が0のCauchy分布に従う(擬似)乱数を戻す。

Random ChiSquare(df, <nc=0>)

説明

指定したdf(自由度)とオプションの非心度パラメータを持つカイ2乗分布に従う乱数を戻す。

引数

df

自由度n。正の値。

nc

(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。

Random Exp()

説明

尺度パラメータが1の指数分布に従う乱数を戻す。また、-Log( Random Uniform ())(一様乱数の対数の符号を変えたもの)と等価です。

Random F(dfnum, dfden, <noncentral=0>)

説明

指定したdfnumdfden、およびオプションの非心度パラメータを持つF分布に従う乱数を戻す。

引数

dfnum

F分布の分子に使用されるカイ2乗分布の自由度、v1dfnumは、0より大きくなければなりません。

dfden

F分布の分母に使用されるカイ2乗分布の自由度、v2dfdenは、0より大きくなければなりません。

noncentral

(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。

Random Frechet(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaのFréchet分布に従う乱数を戻す。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Gamma(alpha, <scale=1>)

説明

指定したalphaとオプションのscaleを持つガンマ分布に従う乱数を戻す。

引数

alpha

形状パラメータa。正の値。

scale

(オプション)尺度パラメータb。正の値。デフォルト値は1。

Random Gamma Poisson(lambda, <sigma=1>)

説明

パラメータlambdasigmaのガンマPoisson分布に従う乱数を生成する。

引数

lambda

形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。

sigma

(オプション)過分散パラメータs。値は1以上でなければなりません。デフォルト値は1。過分散パラメータが1の場合、分布はPoisson(l)分布になります。

Random GenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)

説明

パラメータmusigmalambdaの拡張一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

lambda

(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。

Random Geometric(p)

説明

1回の試行における成功確率がpである幾何分布に従う乱数を生成する。生成された値は、成功するまでの失敗回数。

Random GLog(mu, sigma, lambda)

説明

パラメータmusigmalambdaの一般化対数分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

位置パラメータm

sigma

尺度パラメータs。正の値。

lambda

形状パラメータl。正の値。

Random Index(n, k)

説明

1~nまでの重複しない整数の乱数を含むk x 1行列を戻します。

Random Integer(n)

Random Integer(k, n)

説明

1~nまたはknまでの整数の乱数を生成する。

Random Johnson Sb(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つJohnson Sb分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random Johnson Sl(gamma, delta, theta, <sigma=1>)

説明

gammadeltatheta、オプションのsigmaのパラメータを持つJohnson Sl分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

分布が正の方向に歪むか、負の方向に歪むかを示すオプションのパラメータssigmaは、
+1(正の方向)または-1(負の方向)のどちらかをとります。デフォルトは+1です。

Random Johnson Su(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つJohnson Su分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random LEV(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの最大極値分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random LogGenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)

説明

パラメータmusigmalambdaの対数一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

lambda

(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。

Random Logistic(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaのロジスティック分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Loglogistic(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの対数ロジスティック分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Lognormal(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの対数正規布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Multivariate Normal(mean, covar, <nrows=1>)

説明

平均ベクトルmeanと共分散行列covarを持つ多変量正規分布の乱数のベクトルを戻す。複数のベクトルが生成されるようにするには、nrows引数に1より大きい整数を指定します。nrowsが1より大きい場合は、行列が戻されます。乱数のベクトルまたは行列に含まれる列の数は、covar引数の行の数と等しくなります。

引数

mean

多変量正規分布の平均ベクトル。

covar

多変量正規分布の共分散行列。この行列は、列の数が平均ベクトルと等しい、対称な正方行列でなければなりません。

nrows

戻される乱数のベクトルの数を指定するオプションの引数。デフォルトの行数は1。

Random Negative Binomial(n, p)

説明

成功確率がp、成功回数がnの負の二項分布に従う乱数を戻す。

Random Normal(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

平均がmu、標準偏差がsigmaの正規分布に従う乱数を戻す。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random Normal Mixture(meanvec, sdvec, probabvec)

説明

引数で指定された正規混合分布に従う乱数を生成する。

引数

meanvec

グループ平均を示すベクトル。

sdvec

グループ標準偏差を示すベクトル。

probvec

グループ確率を示すベクトル。

Random Poisson(lambda)

説明

形状パラメータlambdaを持つPoisson分布に従う乱数を戻す。

引数

lambda

形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。

Random Reset(seed)

説明

指定されたシード値(seed;初期値)から乱数系列を再開する。後に同じ結果を再現したい場合には、乱数シード値として4,294,967,295以下の正の整数を指定します。

メモ

Random Reset関数を使うと、乱数シード値を設定し、乱数セットを再現することができます。JMPの乱数生成アルゴリズムは改良されることがあるため、異なるバージョンのJMPを使った場合には必ずしも同じ乱数が生成されない可能性があります。

Random Seed State(<seed state>)

説明

B乱数シード値の状態を戻します。もしくは、乱数シード値の状態を設定します。なお、乱数シード値の状態は、BLOBオブジェクトとして表されています。

Random SEV(<mu=0>, <sigma=1>)

説明

位置mu、尺度sigmaの最小極値分布に従う乱数を生成する。

引数

mu

(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。

sigma

(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。

Random SHASH(gamma, delta, theta, sigma)

説明

gammadeltathetasigmaのパラメータを持つsinh-arcsinh(SHASH)分布に従う乱数を戻す。

引数

gamma

形状パラメータg

delta

形状パラメータd。正の値。

theta

位置パラメータq

sigma

尺度パラメータs。正の値。

Random Shuffle(matrix)

説明

要素をランダムにシャッフルした行列を戻す。

Random t(df, <noncentral=0>)

説明

指定されたdf(自由度)のt分布に従う乱数を生成する。非心度引数の値は負でも正でもかまいません。noncentralのデフォルト値は0です。

Random Triangular(min, mode, max)

Random Triangular(mode, max)

Random Triangular(mode)

説明

0~1の値の三角分布に従う乱数を生成する(最頻値はmodeで指定する)。三角分布は、通常、データ数の少ない母集団で使用されます。

引数

min

三角分布の下限値を指定する。デフォルト値は0です。

mode

三角分布の最頻値を指定する。

max

三角分布の上限値を指定する。デフォルト値は1です。

メモ

最頻値のみを指定した場合は、最小値は0、最大値は1になります。最頻値と最大値を指定した場合は、最小値はデフォルトで0となります。

Random Uniform()

Random Uniform(x)

Random Uniform(min, max)

説明

0~1の値の一様分布に従う乱数を生成する。Random Uniform(x)では0~xの間で乱数が生成されます。Random Uniform (min, max)ではminmaxの間で乱数が生成されます。生成された乱数データは、ほぼ均等に分布します。

Random Weibull(shape, <scale=1>)

説明

shapeとオプションのscaleのパラメータを持つWeibull分布に従う乱数を戻す。

引数

shape

形状パラメータb。正の値。

scale

(オプション)尺度パラメータa。正の値。デフォルト値は1。

Resample Freq(<rate=1, <column>>)

説明

復元抽出法(重複抽出法)に基づき度数の列を生成する。引数が指定されていない場合は、元データと同じ標本サイズの標本が抽出されます。

メモ: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。

引数

rate

(オプション)標本の再抽出率。デフォルト値は1です。負のrateは、小数点以下の値を含む度数が使用できることを意味します。

column

(オプション)columnを指定した場合は、rateも指定する必要があります。標本サイズは、指定された列の和に抽出率を掛けたものとなります。rateが負の場合、標本サイズは、指定された列の和に抽出率をかけ、符号を変えたものとなります。列を指定しなかった場合、生成される度数の合計は行数に等しくなります。

スクリプトを実行するたびに、度数列が同じ数値になるようにするには、As Constant()を使用します。As Constant()では、いったん式を評価して定数を求めると、その値は変化しません。

dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dc = dt << New Column( "column",
	Formula(
		As Constant(
			Random Reset( 123 );
			0;
		) + Resample Freq()
	)
);
dc << Eval Formula;

メモ

この関数を使用すると、0、1、2といった度数を含む列が生成されます(通常、度数が1である行が多い)。これらの度数は、元の標本から無作為にn行選択することにより作成されます。

また、既存の度数列に対してこの関数を使用すると、元の度数列とほぼ同じ値(期待値は同じ値)の列が生成されます。(既存の度数列に比例する割合で)ランダムに選択するため、既存の度数列の値とは多少異なります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).