加速寿命試験(ALT)計画の設定が終わったら、計画の確認プロセスに進みます。
図23.6 候補の実験数と設定
候補の実験数
「候補の実験数」アウトラインには、加速因子の水準ごとに、最小および最大のユニット数を入力します。既存の試験に追加試験を行う場合には、すでに実験済みのユニットの個数を、「最小ユニット数」列に水準ごとに入力します。
診断の設定
設定の選択肢は、計画の最適化基準によって異なります。計画の最適化基準は、[加速寿命試験計画]の赤い三角ボタンのメニューで指定できます。D-最適計画の場合、診断の設定は行いません。
興味がある時間範囲
(故障確率最適計画の場合のみ。)累積故障確率を求めたい時間を区間で入力します。左のボックスには下限値、右のボックスには上限値を入力します。ある1時点での累積故障確率を求める場合には、両方のボックスに同じ値を入力してください。
興味がある確率
(分位点最適計画の場合のみ。)故障時間を求めたい累積故障確率を入力します。たとえば、10%のユニットが故障するまでの時間を推定したい場合は、「0.10」と入力します。
計画の設定
試験期間、観測時点、試験に用いるユニット数を示す値を入力します。
観察の方法
「連続して観測」または「区間ごとに観測」を選択します。
連続して観測
正確な故障時間を観測する場合に選択します。なお、試験期間を越える故障時間は右側打ち切りとみなされます。
区間ごとに観測
どの時点で故障が生じているかを観測するのに、幅をもった区間ごとに観測する場合は、このオプションを選択します。この場合、故障時間は区間打ち切りとみなされます。このオプションを選択した場合は、観測回数、初回の観測時点、観測時点の間隔も指定してください。観測区間が一定ではない場合には、後で「計画の設定」で観測時点を変更してください。
試験で用いるユニットの総数
実験において用いるユニット数。
– 新たな試験を計画する場合には、試験に用いるユニット数を入力してください。
– 既存の試験に追加試験を行う場合には、前回の実験で試験したユニット数に、今回のユニット数を加算したユニット数を入力してください。
試験期間
(「連続して観測」を選択した場合のみ。)ユニットを試験する期間の長さを入力します。この試験では、各ユニットについて、故障時間、および、右側打ち切りであるか否かをデータとして記録して下さい。
観測時点
(「区間ごとに観測」を選択した場合のみ。)観測を実施する時点を入力します。「区間ごとに観測」の試験データを分析するときには、これらの観測時点が区間打ち切りデータの下限と上限として扱われます。そして、各区間で故障したユニット数を記録してください。