公開日: 09/19/2023

平均連長の統計的詳細

ここでは、CUSUM(累積和)管理図において片側および両側の平均連長(ARL)値を計算する方法を説明します。

片側ARL値は、Goel and Wu(1971)で説明されている(Gauss型求積法にて24点を用いた)数値積分によって計算されます。開始値が0より大きい場合、この値はLucas and Crosier(1982)のAppendix A.1にある方法にしたがって計算されます。

両方のCUSUM管理図から計算されるARL値と、正および負の片側ARLの間には次式のような関係があります。

ここに式を表示

Lucas and Crosier(1982)では、開始値S0がゼロ以外の値に設定されているCUSUM管理図について説明しています。これは、「高速初期応答」(FIR; fast initial response)と呼ばれることもあります。平均連長の計算を見ると、工程が管理された状態にあるときはFIRを使用してもほとんど効果がありませんが、その初期段階で管理外の状態になっている場合には、標準のCUSUM管理図よりも早く検出することができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).