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公開日: 09/19/2023

[Passing Bablokのあてはめ]オプションの統計的詳細

「二変量」プラットフォームの[Passing Bablokのあてはめ]オプションは、y = b0 + b1xという線形式をあてはめます。このモデルでは、xyがどちらも誤差を伴って測定されていると仮定されます。この手法は外れ値の影響をあまり受けず、xyの間に線形関係(1次式の直線関係)がある場合に適しています。傾き(b1)の推定値は、データ点の可能な組み合わせが形成するすべての傾きの中央値です。ただし、傾きが0/0または-1となるペアは計算から除外されます(そのようなペアは、データに稀にしかないと考えられます)。これらの傾きから得られる推定値には、独立性がない場合には推定バイアスが生じます(不偏推定値でなくなります)。そのバイアスを修正するため、-1より小さい傾きの個数Kに基づく係数だけ中央値がシフトされます。その結果、b1に対するほぼ不偏な推定値が求められます。切片(b0)は、{yi - b1xi}の中央値で推定されます。Passing and Bablok(1983)、Passing and Bablok(1984)、Bablok et. al.(1988)を参照してください。

Passing-Bablok法は、2つの異なる測定方法を比較する場合によく利用されます。切片は2つの測定方法の「体系的なバイアス」(systematic bias)、傾きは2つの測定方法の「比例的なバイアス」と解釈できます。

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