JMPにおけるRのトラブルシューティングでは、グラフを記録し、文字ベクトルを変換し、要素名を保持します。
Windows版のRにおいて、作成したグラフをグラフウィンドウに記録していくには、R Submit( )関数にて、次のRコードを実行してください。
windows.options( record = TRUE );
JMPにおける文字列のリストは、Rの文字ベクトルと同じではありません。文字列のリストをJMPからRに送った場合、それは、文字ベクトルではなく、文字列のリストに変換されます。これを文字ベクトルにするには、R関数のUnlistを使用してください。
R Init();
X = {"Character", "JMP", "List"};
R Send( X );
/* Rの出力は:
[1] "list"
*/
R Submit( "class(X)" );
/* これでオブジェクトYは文字ベクトルとなった。Rの出力は:
[1] "character"
*/
R Submit( "Y<-unlist(X)
class(Y)" );
R Term();
Rのリストは、属性をもつことができ、リストの各要素に対して、特定の名前を与えることができます。属性をもつリストは、リスト内での通し番号がわからなくても、名前によって、要素にアクセスできます。
次の例では、Rにおいて、List()関数でリストを作成しています。リストでは、xとyという属性が要素に与えられています。このようなリストを、JMPで取得し、再度Rに戻した場合、属性が失われます。そのため、戻されたリストに対しては、「pts$x」といった指定によっては、要素にアクセスできなくなります。代わりに、「pts[[1]]」というように通し番号でアクセスしてください。
R Init();
R Submit("
pts <- list(x=cars[,1], y=cars[,2])
summary(pts)
");
JMP_pts = R Get( pts );
R Send( JMP_pts );
R Submit("
Summary( JMP_pts )
");
R Term();