「判別分析」プラットフォームで検証セットを指定する方法は、JMPのバージョンによって異なります。標準版JMPで検証セットを用いたい場合には、分析を実行する前に、検証セットとしたい行をデータテーブルにおいて除外しておきます。それには、検証セットとしたい行を選択し、[行]>[除外する/除外しない]を選択します。このとき、除外していない行が学習セットとして使われます。
JMP Proでは、「判別分析」起動ウィンドウで検証列を指定します。検証列のデータタイプは数値でなければならず、また、異なる値が少なくとも2つ含まれている必要があります。
次のことを注意してください。
• 検証列の値が2つしかない場合は、小さい方の値が学習セット、大きい方の値が検証セットとして扱われます。
• 値が3つある場合は、値の小さい方から順に、学習セット・検証セット・テストセットとして扱われます。
• 値が3つ以上ある場合は、最も小さい3つの値以外は無視され、小さい値から順に、学習セット・検証セット・テストセットになります。
検証セットを指定した場合、「判別分析」プラットフォームは次のことを実行します。
• 学習データを使用してモデルをあてはめます。
• [ステップワイズ変数選択]オプションを選択した場合には、変数選択のウィンドウにおいて「検証 エントロピーR2乗」と「検証 誤分類率」の統計量を表示します。統計量および検証およびテストセットのエントロピーR2乗を参照してください。
• 「判別スコア」レポートには、検証セットとテストセットの行を識別する印が表示されます。
• 「スコアの要約」レポートには、学習セット・検証セット・テストセットに関して、実測値と予測値の混同行列が表示されます。