2つの平均の差が統計的に有意かどうかを確認する方法の1つは、観測された平均の差が最小有意差(LSD; Least Significant Difference)より大きいかどうかを見ることです。最小有意差は、2つの平均の差の標準誤差をStudentのt統計量に掛けたもので、次式で表されます。
図6.44 2平均の差の関係
図6.45 t検定統計量の幾何学的関係
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円の外側の交角が直角より大きいとき、平均は有意には異なりません。円の外側の交角が直角より小さいとき、平均は有意に異なります。外側の交角が90度より小さいということは、平均の差が最小有意差より大きいことを意味します。
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Studentのt分布の分位点ではなく、他の分位点を用いれば、いろいろな多重比較検定に対しても同様のグラフを描くことができます。