この章で説明する機能は、レポートに表示されている統計量を乱数シミュレーションによって生成します。この機能を用いるには、統計量の列を右クリックして、[シミュレーション]を選択し、 「シミュレーション」ウィンドウで、乱数データに置き換えたい列を指定します。乱数データに置き換えたい列を、「切り替え元の列」と呼びます。この列は、どんなものでもよく、 応答変数であっても説明変数であっても構いません。その後、生成する乱数を示す計算式を含む列を指定します。乱数の計算式を含む列を、「切り替え先の列」と呼びます。「切り替え元の列」に対して、「切り替え先の列」の乱数が生成されます。
処理の流れは次のとおりです。まず、「切り替え先の列」の計算式に基づいて、乱数データが生成されます。次に、そこで生成された「切り替え先の列」の乱数を、「切り替え元の列」のデータと置き換えて、元のレポート全体が再計算されます。この処理を、N回繰り返します。ここで、Nはシミュレーション回数(標本数)です。