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消費者調査 • カテゴリカルな応答の分析 • 「カテゴリカル」プラットフォームの別例 • ［多重応答］タブの例
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［多重応答］タブの例
次に示すいくつかの例では、同じ情報を異なる形式で保持している、いくつかのサンプルデータを分析します。それらのサンプルデータは、異なる2つの条件において、3日間にわたり、生産ラインを検査したものです。各条件において、50ユニットが検査されました。7種類の不適合について、検査されています。1つのユニットにおいて、不適合が1つもない場合もあれば、複数の不適合が見つかる場合もあります。また、1つのユニットで、同じ種類の不適合が複数、生じる場合もあります。
多重応答
「Failure3MultipleField.jmp」のデータには、1ユニットが1行に保存されており、また、不適合データを含む列が複数あります。この例では、それらの列は3列になっています。これは、どのユニットも、多くて3つまでの不適合しか生じていないことを意味しています。
1.
［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Quality Control」フォルダ内の「Failure3MultipleField.jmp」を開きます。
2.
［分析］>［消費者調査］>［カテゴリカル］を選択します。
3.
「不適合1」、「不適合2」、および「不適合3」を選択します。
4.
［多重］タブの［多重応答］をクリックします。
5.
「洗浄」と「日付」を選択し、［X, グループ化カテゴリ］をクリックします。
6.
［OK］をクリックします。
図3.18 「多重応答」レポート
クロス表は、バッチごとに1つの行、不適合の種類ごとに1つの列で構成されています。各セルには、度数、応答のシェア、1ユニットあたりの比率（1ケースあたりの比率）が表示されます。たとえば、「10月1日」の「洗浄後」におけるバッチでは、「汚れ」における問題が12個ありました。そのシェアは、このバッチ全体の12/23、つまり52.2％になっています。また、50 個のユニットにおいて、「汚れ」の不適合は12 だけ生じているので、 1ユニットあたりの比率（「ケース」）は24％（=12/50）となります。
多重応答 ID別
「Failure3ID.jmp」のデータは、バッチにおける1つの不適合ごとに1つの行となっており、各不適合の種類を示す列と、バッチのIDを示す列で構成されています。
図3.19 「Failure3ID」データテーブル（一部）
1.
［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Quality Control」フォルダ内の「Failure3ID.jmp」を開きます。
2.
［分析］>［消費者調査］>［カテゴリカル］を選択します。
3.
「不適合」を選択し、［多重］タブの［多重応答 ID別］をクリックします。
4.
「洗浄」と「日付」を選択し、［X, グループ化カテゴリ］をクリックします。
5.
「標本サイズ」を選択し、［標本サイズ］をクリックします。
6.
「度数」を選択し、［度数］をクリックします。
7.
「ID」を選択し、［ID］をクリックします。
8.
［OK］をクリックします。
結果のレポートは、「多重応答」レポートで表示されるレポートと同じです。
多重応答 区切り文字
「Failures3Delimited.jmp」のデータは、ユニットごとに1つの行があり、不適合の列には、不適合の種類がカンマで区切られて記録されています。「Failure3Delimited.jmp」データテーブル（一部）のデータテーブルでわかるように、ユニットの一部は「不適合」列が空になっています。これは、不適合がまったく観測されなかったことを示します。
図3.20 「Failure3Delimited.jmp」データテーブル（一部）
1.
［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Quality Control」フォルダ内の「Failures3Delimited.jmp」を開きます。
2.
［分析］>［消費者調査］>［カテゴリカル］を選択します。
3.
「不適合」を選択し、［多重］タブの［多重応答 区切り文字］をクリックします。
4.
「洗浄」と「日付」を選択し、［X, グループ化カテゴリ］をクリックします。
5.
［OK］をクリックします。
［OK］をクリックすると、「多重応答」レポートと同じレポートが表示されます。
メモ: 区切り文字を使った列を複数指定した場合、列ごとに分析が行われます。
指示変数
「Failures3Indicators.jmp」のデータは、ユニットごとに1つの行と、各不適合の種類に対する指示変数の列で構成されています。各不適合列のデータは、該当のユニットに不適合が観測されなかった場合には「0」、不適合が観察された場合には「1」が入力されます。
図3.21 「Faliure3Indicators.jmp」データテーブル（一部）
1.
［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Quality Control」フォルダ内の「Failures3Indicators.jmp」を開きます。
2.
［分析］>［消費者調査］>［カテゴリカル］を選択します。
3.
「汚れ」、「腐食」、「ドーピング」、「金属被覆」、「その他」、「酸化物不良」、「シリコン不良」を選択し、［多重］タブの［指示変数］をクリックします。
4.
「洗浄」と「日付」を選択し、［X, グループ化カテゴリ］をクリックします。
5.
［OK］をクリックします。
［OK］をクリックすると、「多重応答」レポートと同じレポートが表示されます。
応答の度数
「Failure3Freq.jmp」のデータは、バッチごとに1つの行、各不適合の種類ごとに複数の列、バッチサイズについての1つの列で構成されています。各不適合列には、バッチにおける不適合の発生度数が入力されています。
図3.22 「Failure3Freq.jmp」データテーブル
1.
［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Quality Control」フォルダ内の「Failure3Freq.jmp」を開きます。
2.
［分析］>［消費者調査］>［カテゴリカル］を選択します。
3.
度数変数（「汚れ」、「腐食」、「ドーピング」、「金属被覆」、「その他」、「酸化物不良」、「シリコン不良」）を選択します。
4.
［多重］タブの［応答の度数］をクリックします。
5.
「洗浄」と「日付」を選択し、［X, グループ化カテゴリ］をクリックします。
6.
「標本サイズ」を選択し、［標本サイズ］をクリックします。
7.
［OK］をクリックします。
図3.23 不適合数の表
クロス表の［応答している全ケース数］列を除き、「多重応答」レポートと同じ結果です。この例では、分析対象の不適合データがすでに要約されていました。この要約されたデータには、不適合が0であるユニット数の記録はありません。そのため、この例の［応答している全ケース数］には、バッチサイズである50が表示されています。