このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


応答変数における二項分布の成功確率が、1つの因子xの関数として表されるものとします。 この例では、次のように、リンク関数がロジット関数である一般化線形モデルを仮定します。
なお、二項分布に従う応答変数Yの分散は、成功確率によって異なる点にも注意してください。
このようなロジスティックモデルは、未知のパラメータ(β0β1)に関して非線形です。「非線形計画」プラットフォームを使って、実験計画を作成していきます。目標は、二項分布に従う応答変数Yに対するxの効果をモデル化するときの最適な計画を立てることです。
「Design Experiment」フォルダの「One Factor Logistic Design.jmp」データテーブルに、次の列が含まれています。
説明変数xの列。なお、この列は「コード変換」列プロパティによって、下限値が0、上限値が1に設定されています。
応答変数Yの列。これは、実験によって収集される応答(0/1)を記録するための列です。
リンク関数の線形部分の計算式を含む「線形式」の列。計算式を表示するには、「列」パネルで「線形式」の右側にある+記号をクリックします。この計算式には、パラメータb0およびb1があり、それらに対して初期値が設定されています。パラメータに対するこれらの初期値は、計算式を定義する際に決める必要があります。これらの初期値は、計算式エディタウィンドウの中央下に表示されます。
図23.11 線形予測子の計算式とパラメータの初期値
「Yの分散」列には、想定されるロジスティックモデルに基づいた、応答の分散が、計算式として含まれています。これは、ロジスティックモデルにおける二項分布の分散はp(1-p)と記述されます。そして、pはロジスティック関数により決められます。この分散の列は、重みの列として使用されます。
ロジスティック関数を仮定した「確率予測値」の列。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Design Experiment」フォルダの「One Factor Logistic Design.jmp」を開きます。
3.
「Y」を選択し、[Y, 応答変数]をクリックします。
4.
「線形式」を選択し、[X, 予測式列]をクリックします。
5.
「Yの分散」を選択し、[重み]をクリックします。
6.
[OK]をクリックします。
図23.12 「非線形計画」ウィンドウ
7.
「非線形計画」の赤い三角ボタンをクリックし、[詳細オプション]>[モンテカルロ球体数]を選択します。局所的な最適計画を生成するため、球体数を0に設定します。[OK]をクリックします。
8.
[計画の作成]をクリックします。
9.
[テーブルの拡張]をクリックします。
「One Factor Logistic Design.jmp」に実験回数10の計画が追加されます。「Binomial Optimal Start.jmp」の拡張を参照してください。最適化の結果は乱数に依存するため、実際に作成される計画は以下の結果とは異なります。
図23.13 「Binomial Optimal Start.jmp」の拡張
1.
「Y」列の見出しを右クリックし、[計算式]を選択します。
3.
nに「1」を入力し、pに「確率予測値」を入力します。[OK]をクリックします。
5.
「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
6.
「x」を選択し、[追加]をクリックします。
11.
[実行]をクリックします。