このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


1.
「予測プロファイル」の赤い三角ボタンをクリックし、[最適化と満足度]>[満足度の最大化]を選択します。
図11.8 満足度を最大化した「Bounce Data.jmp」の予測プロファイル
メモ: 実際の最適な設定は、例とは異なる可能性があります。なぜなら、今回の例において、「反発係数」の予測値が450となる因子設定はいくつもあるからです。
満足度関数を最大にするときに、JMPは、「反発係数」が450になると予測される因子水準の設定の組み合わせを(通常は数多くの候補の中から)1つ特定します。満足度を最大化した「Bounce Data.jmp」の予測プロファイルから、最適化される因子設定の1つは、シリカ= 1.069、硫黄= 1.972、シラン= 40.000であるとわかります。次に、「等高線プロファイル」を使用して、満足関数を最大にする他の点を特定しましょう。
2.
「応答 反発係数」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[因子プロファイル]>[等高線プロファイル]を選択します。 ここでは「硫黄」の値を「2.0」に固定したうえで、目標値になるような因子設定を探すとします。また、「反発係数」の予測値が450 ± 5に収まるようになるような「シラン」および「シリカ」の因子設定を特定することにします。
3.
プロットの上にある設定領域において、「シラン」の左にある「垂直」のラジオボタンをクリックします。
図11.9 「Bounce Data.jmp」の等高線プロファイル
この「シラン」および「シリカ」に対する等高線は、「硫黄」が2.3に固定されたときの、「反発係数」が425となる設定を示しています。
4.
「硫黄」「現在のX」の値を「2」に設定します。
5.
「反発係数」「等高線」の値を「450」に設定します。
6.
「反発係数」「下限」を「445」、「上限」を「455」に設定します。Enterキーを押します。
図11.10 「シリカ」と「シラン」の最適な設定を示す等高線プロファイル
「シリカ」「シラン」に対する陰影のない帯状の領域が、「硫黄」を2.0としたときに「反発係数」の予測値が445~455となる領域です。また、赤い実線で示された曲線は「反発係数」の予測値が450となる設定です。
7.
プロットに表示される十字線を陰影のない帯にドラックし、最適な「シリカ」および「シラン」の設定のうち、実際の工程で使えそうなものを見ていきましょう。
たとえば、実際の工程においいて、「シラン」が多いときより少ないときの方がより頑健であるとします。そのような場合は、「シリカ」と「シラン」の特定の設定を示す等高線プロファイルのような設定がいいでしょう。
図11.11 「シリカ」と「シラン」の特定の設定を示す等高線プロファイル
十字線を見ると、「硫黄」= 2.0のとき、「シリカ」= 1.045および「シラン」= 41.71という因子設定であることがわかります。これらの設定は「現在のX」の下に表示されます。この設定のとき、「反発係数」の予測値は449.62071であり、これは「現在のY」の下に表示されます。
「等高線プロファイル」についての詳細は、『プロファイル機能』の「等高線プロファイル」章を参照してください。