データの長方形分割の例

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データの長方形分割の例

ツリーマップでは、一目で長方形を比較することが難しい場合がよくあります。［長方形分割］オプションを使用すると、サイズに従って長方形を並べ替えることで、似たような値でも簡単に比較することができます。サンフランシスコの犯罪に関するサンプルデータで［長方形分割］を使用し、分析を行ってみましょう。

データのサイズに従って長方形を並べ替えるには、以下の手順に従います。

1.

［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「San Francisco Crime.jmp」を開きます。

2.

［グラフ］>［旧機能］>［ツリーマップ］を選択します。

3.

「種類」を選択し、［カテゴリ］をクリックします。

4.

「種類」が強調表示された状態で、「色分け」もクリックします。

5.

［OK］をクリックします。

図11.14 犯罪の発生件数

長方形は、それぞれ異なる種類の犯罪を表しています。また、長方形のサイズは、特定の期間における犯罪の発生件数を表しています。

この図をみると、「Larceny/Theft」（窃盗）が最も頻繁に発生している犯罪のようです。しかし、2番目に多く発生している犯罪を目で見て判断するのは容易ではありません。

6.

赤い三角ボタンのメニューから［レイアウト］>［長方形分割］を選択します。

図11.15 事件データの長方形分割

ツリーマップの長方形分割を行うと、最も大きな値は左上隅に配置され、最も小さな値は右下隅に配置されます。このように長方形が値の順に並んでいるため、2番目に発生件数の多い犯罪が「Other Offenses」（その他の違法行為）であり、その後に「Non-Criminal」（非犯罪）、「Assault」（暴行）、「Vandalism」（破壊行為）が続くことがわかります。最も発生件数の少ない犯罪は、右下に最も小さな長方形で表されている「Extortion」（強奪）です。

ヒント: 小さな長方形を拡大して見たい場合は、虫めがねツールを使用してください。

最初のグラフで「Extortion」（強奪）の長方形を比較するのは容易ではありません。長方形分割を行ったグラフでは、最大値と最小値を見極められるだけでなく、似たような値を厳密に比較することができます。