このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Wafer Quadrants.jmp」を開きます。
このデータテーブルは、[混合モデル]手法での分析に合わせて作成されているため、それぞれの「四分円」のそれぞれの「Y」に対し1つの行が割り当てられています。一変量分析を行うには、保存されているスクリプトを使ってテーブルを分割する必要があります。
2.
「Wafer Quadrants.jmp」データテーブルで、「四分円でYを分割」スクリプトの緑色の三角ボタンをクリックします。
新しいデータテーブルは、反復測定データの記録によく使われる形式です。「ウエハーID」の値ごとに行が分かれ、そのウエハーの4つの測定値がすべて行に含まれています。
データテーブルに「Model」スクリプトが保存されているので、「モデルの指定」ウィンドウに自動的に効果が設定されます。「High, High」から「Low, Low」までの列が[Y]に設定され、「レイアウト」が唯一のモデル効果として入力されています。
4.
[実行]をクリックします。
図8.38 4つの一変量モデル
レポートを見ると、「レイアウト」は、「High, Low」を除くすべての四分円に対し、有意な効果を与えています。
1.
「Wafer Quadrants.jmp」に戻りましょう。閉じてしまった場合は、[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Wafer Quadrants.jmp」を開きます。
3.
「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
「手法」リストから[混合モデル]を選択します。
5.
「列の選択」リストで「四分円」「レイアウト」を選択し、[マクロ]>[完全実施要因]を選択します。
このようにモデルを指定すると、「レイアウト」が反復測定データに及ぼす影響だけでなく、「レイアウト」「四分円」の交互作用も調べることができます。
図8.39 「モデルのあてはめ」起動ウィンドウの[固定効果]タブでの指定
6.
[反復構造]タブを選択します。
7.
「構造」リストから、[無構造]を選択します。
8.
「四分円」を選択し、[反復]をクリックします。
9.
「ウエハーID」を選択し、[個体]をクリックします。
図8.40 「モデルのあてはめ」起動ウィンドウの[反復構造]タブ
10.
[実行]をクリックします。
「反復構造の共分散パラメータ推定値」レポートには、4つの応答に関する分散と共分散の推定値が表示されます。「Low, High」「High, High」の共分散の信頼区間は、ゼロを含んでいません。これは、「これら2つの四分円の測定値の間には、正の共分散がある」ことを示唆しています。このような情報は、[混合モデル]分析では得ることができますが、応答を個別にモデル化した場合には得られません。
「固定効果の検定」レポートを見ると、「レイアウト」「四分円」の間に有意な交互作用があることがわかります。
1.
「混合モデルのあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[周辺予測値プロット]>[プロファイル]を選択します。
2.
「プロファイル」プロットで各四分円での「Y」の予測値を比較するため、赤い縦の点線をまずレイアウト「A」の位置に置き、次にレイアウト「B」に移動させます。
図8.42 レイアウト「A」の四分円のプロファイル
図8.43 レイアウト「B」の四分円のプロファイル
「レイアウト」の各設定値におけるプロファイルを比較すると、有意な交互作用に関する情報が得られます。「High, High」の四分円での差が交互作用に部分的に影響しているようです。
1.
「混合モデルのあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[列の保存]>[予測式]を選択します。
予測式は、データテーブルの「予測式 Y」という列に保存されます。
3.
「横位置」[X]ゾーンにドラッグします。
4.
「縦位置」[Y]ゾーンにドラッグします。
5.
「予測式 Y」[色]ゾーンにドラッグします。
6.
「レイアウト」[段組]ゾーンにドラッグします。
7.
[終了]をクリックして設定パネルを閉じます。
図8.44 グラフビルダーで作成したプロット
プロットは、「レイアウト」「四分円」の8つの組み合わせごとの予測値の違いを色の濃度で表現しています。「High, Low」の四分円の予測値は、右下にあります。色に違いがないことから、「High, Low」における予測値の、「レイアウト」間での差は相対的に小さいことがわかります。これ以外の位置では、差がはっきりと見て取れます。