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最初に、推定するパラメータθが1個の場合を見てみましょう。θにおける対数尤度関数をl、得られたデータをxとします。θにおける対数尤度関数の導関数のベクトルを、「スコア」と呼びます。
H0: に対するスコア検定の検定統計量は次のとおりです。
スコア検定は、複数のパラメータに対して一般化できます。複数のパラメータを含むベクトルをθとすると、 H0: に対するスコア検定の検定統計量は次のとおりです。
また、は、行列Uの転置を表します。
この検定統計量は、自由度kのカイ2乗分布に漸近的に従います。ここで、kは、制約されていない自由パラメータの個数です。
を、反復計算が終了したときのの値とします。で評価される相対的な勾配が、スコア検定の検定統計量となります。p値は、自由度kのカイ2乗分布に基づいて計算されます。このp値によって、「最尤推定値は、と等しい」という帰無仮説が検定されます。なお、kは、「変量効果の共分散パラメータ推定値」レポートにリストされている、制約されていないパラメータの個数です。