このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


この行列の非対角要素は、以下のように定義される、時間jと時間j’における誤差間の共分散です。
ここで、Jは、要素がすべて1である行列です。Iは単位行列です。
ここで、tjは、第j時点の時刻です。この構造では、どの時点でも同じ分散を持ちます。パラメータρ(‐1 < ρ < 1)は、1単位時間だけ離れた2時点の誤差間の相関です。時間の差が大きくなるにつれて、ρのべき乗が大きくなるので、誤差間の相関は小さくなります。AR(1)共分散構造は、多くの分野で個体内相関として適しており、第1種の誤りを制御しながらも、高い検出力が得られることが期待されます。
隣接しない時点(j およびj’)での相関は、その間にある隣接する時点間の相関を すべて掛け合わせたものです。次のように計算されます。
たとえば、j=2j’=6の時点における相関は、となります。
[先行依存]構造は、各時点において誤差の分散が異なっています。つまり、時間jにおける誤差の分散を、とします。[先行依存]構造の共分散行列は次のようになります。