JMPでは、測定値が層を成しているデータも分析することができます。例として「Cholesterol.jmp」テーブルを見てみましょう。5人ずつの参加者が、「A」、「B」、「コントロール」、「プラシボ」という4つの「処置群」に属しています。3か月の間、1か月に1回、午前と午後の2回にわたってコレステロールを測定しました(データは架空のものです)。この例では、応答の列を月日/時刻順に並べてあります。
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[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Cholesterol.jmp」を開きます。
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[分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
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「処置群」を選択し、[追加]をクリックします。
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「手法」として[MANOVA]を選択します。
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[実行]をクリックします。
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図9.10 「処置群」のグラフ
「処置群」のグラフを見ると、4群の平均コレステロール値が、最初は近い値であることがわかります。「処置群」のA群とB群では、実験期間の最後の方でコレステロール値が下がっていますが、 コントロール群とプラシボ群は変わっていません。
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[応答の選択]メニューをクリックし、[複合]を選択します。
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図9.11 複合のウィンドウ
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[OK]をクリックします。
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各効果の検定が表示されます。コレステロール調査の結果はレポートの一部です。次の点を念頭に置いてください。
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「時間」のレポートを見ると、「時間」と「処置群」の交互作用のp値は0.6038であり、交互作用が有意でないことを示しています。つまり、「処置群」の間に見られる差の時間(午前/午後)による変化は有意でありません。「時間」には水準が2つ(「午前」と「午後」)しかないため、正確なF検定が計算されています。
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「月」のレポートを見ると、「月」と「処置群」の交互作用のp値は0.0001より小さく、交互作用が有意であることを示しています。つまり、処置群の間に見られる差が月によって変化することがわかります。「処置群」のグラフの「処置群」のグラフを見ると、4月は処置群の間に差がありませんが、「A」、「B」、「コントロール」、「プラシボ」の差は5月、6月と徐々に大きくなっています。
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図9.12 コレステロール調査の結果