このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reactor.jmp」を開きます。
3.
「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
ウィンドウの下のほうにある「次数」ボックスに2という数値が入っていることを確認します。
5.
「送り速度」「触媒」「攪拌速度」「温度」、および「濃度」を選択し、[マクロ]>[設定された次数まで]をクリックします。
6.
[実行]をクリックします。
7.
赤い三角メニューから[推定値]>[推定値の並べ替え]を選択します。
図3.21 並べ替えたパラメータ推定値
パラメータ推定値は、t値の絶対値が大きい順に並び替えられている。つまり、p値が最も小さい効果が一番上に表示されています。
数値だけでなく、t値を示す棒グラフが描画される。このグラフにおいて、青色の縦線は、有意水準5%の棄却値を示しています。
スクリーニング計画で使われることが多い完全飽和モデルには、誤差分散を推定できるだけの自由度がありません。そのような場合、「並べ替えたパラメータ推定値」レポート(並べ替えたパラメータ推定値)では、相対標準誤差とLenthの疑似標準誤差(PSE; Pseudo Standard Error)を使って、t値とp値が算出されます。PSEに基づく統計量には、「擬似」という語句が先頭に付けられます。第 “LenthのPSE”および第 “疑似t値”を参照してください。また、PSEの値と、解釈上の注意を示したメッセージが表示されます。
パラメータ推定値は、p値が小さいものから順に並んでいます。
疑似標準誤差を使って計算される推定値のt値。Lenthの疑似標準誤差は、レポートの下部に表示されます。
m/3を誤差自由度(DFE)として計算したp値。ここで、mは切片以外のパラメータ数です。計算に使われた誤差自由度は、レポートの下部に表示されます。
Lenthの疑似標準誤差(PSE; Pseudo Standard Error)は、Lenth(1989)によって提案された、標準誤差の推定値です。PSEが妥当なものになるには、「効果の稀薄性」が成立していなければいけません。「効果の稀薄性」とは、「スクリーニング計画においては、調べられる因子のほとんどが効果をもたない」という仮定です。重要ではない効果は、推定量のランダムなばらつきを反映しているので、標準誤差を推定するのに利用することができます。
1.
[ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reactor.jmp」を開きます。
3.
「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
4.
「送り速度」「触媒」「攪拌速度」「温度」、「濃度」の5列を選択します。
5.
[マクロ]ボタンをクリックして[完全実施要因]を選択します。
6.
[実行]をクリックします。
7.
「応答 y」のタイトルバーにある赤い三角ボタンをクリックし、[推定値]>[推定値の並べ替え]を選択します。
使用されたLenthのPSEおよび自由度は、レポートの下部に表示されます。レポートは、疑似p値に基づき、効果「触媒」「触媒*温度」「温度*濃度」「温度」「濃度」は高度に有意であることを示しています。
図3.22 飽和モデルの「並べ替えたパラメータ推定値」レポート