このバージョンのヘルプはこれ以降更新されません。最新のヘルプは https://www.jmp.com/support/help/ja/15.2   からご覧いただけます。


Set Scriptメッセージを使って、ディスプレイボックスのコントロール(Button BoxやCombo Box)がクリックされたときにスクリプトを実行させることができます。
win = New Window( "Set Scriptの例",
	ex = Button Box( "クリックしてください" )
);
ex << Set Script( Print( "クリックされました" ) );
または、Set Functionメッセージを使うと、ディスップレイボックスのコントロールに、ある特定の関数を実行させることができます。この関数の最初の引数はそのディスプレイボックスを表します。Set Functionは、オブジェクト指向のスクリプトと大きなプログラムの作成を可能にします。
win = New Window( "Set Functionの例",
	Button Box( "クリックしてください",
		<< Set Function(
			Function(
				{this},
			// Set Functionで指定した関数が'this'ディスプレイボックスを取得する
				this << Set Button Name( "ありがとう" )
			)
		)
	)
);
上のスクリプトは、「クリックしてください」という名前のButtton Boxを作成します。このボタンがクリックされたとき、Set Functionによって呼び出された関数がボタンの名前を「ありがとう」に変更します。
同じスクリプトで複数のボタンを操作したい場合、Set Functionを使うとSet Scriptより簡単です。なぜなら、Set Functionは送り先を記述しないで済むからです。この例では、どちらのチェックボックスも、1行目で始まるスクリプトを使用します。
f = Function( {this, idx}, // idxを変更
	Write(
/* <<Get Itemsはすべての項目を戻す。リスト内でidxが付いたものは
	変更された項目の名前
	<<Getはその項目の新しい値を戻す */
		"\!n changing item=" || (this << Get Items())[idx] || " to " || Char( this << Get( idx ) ) ||
		"\!n new selection=" || Char( this << Get Selected ) || "\!n"
	)// <<Get Selectedは現在チェック(選択)されている項目のリストを戻す
);
New Window( "例",
	H List Box( // f'は名前付き関数、ここでは2回使用される
		V List Box( Text Box( "Column 1" ), Check Box( {"a", "b"}, <<Set Function( f ) ) ),
		Spacer Box( size( 50, 50 ) ),
		V List Box( Text Box( "Column 2" ), Check Box( {"c", "d"}, <<Set Function( f ) ) )
	)
);
次に紹介するSet Functionの例は、同じ関数を使ってボタンのアクションを定義しています。
New Window( "貯金箱",
	V List Box(
		H Center Box( TB = Text Box() ), // TBがコインの金額の合計を表示
		LB = Lineup Box( N Col( 3 ) ), // LB が、ボタンを整列させる
		H Center Box( // クリアボタンが金額をリセット
			Button Box( "クリア",
				total = 0;
				TB << Set Text( Char( total ) );
			)
		)
	)
);
coins = {1, 5, 10, 25, 50, 100}; // coinsはボタンのラベルを持つリスト
total = 0;
For( iButton = 1, iButton <= N Items( coins ), iButton++,
	LB << Append( Button Box( Char( coins[iButton] ), Set Function( buttonFunction ) ) )
); /* ループがボタンを作成し、それぞれに同じ関数が使用される */
 
buttonFunction = Function( {this},
	total = total + Num( this << Get Button Name );
	TB << Set Text( Char( total ) );
);
// クリア以外のボタンに呼び出される関数は
// ボタンの名前からアクションを特定する。ボタン名を使う代わりに
// 兄弟のディスプレイボックスを使用するため、this<<sibまたは
// (this<<parent)<<childでこのボタンの最初の兄弟を見つけることもできる
メモ:  
Set ScriptSet Functionの各メッセージは、Button Box、Calendar Box、Check Box、Combo Box、List Box、Popup Box、Radio Box、Range Slider Box、Slider Box、Spin Boxに対応します。
Set ScriptSet Functionは同時に使用できません。特定のディスプレイボックスを参照する場合は、Set Functionを使用してください。