JMP 14.2オンラインマニュアル
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多変量分析
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多変量の相関
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計算方法と統計的詳細
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推定法について
REML
データに欠測値がある場合、REML法(制限最尤法)は、最尤法に比べて、推定値のバイアスが小さいのが特徴です。REML法は、誤差対比(error contrast)から導出された周辺尤度を最大化する推定方法です。REML法は、分散および共分散を推定するのによく使われます。[多変量の相関]の[REML]は、反復測定データの相関構造に無構造(unstructured)を仮定した混合モデルのREML推定と同じです。混合モデルについては、SASシステムのPROC MIXEDに関するドキュメントを参照してください。
ロバストな推定法
この手法では、外れ値に対して小さな重みを与えることで、外れ値が実質的に無視されます。推定において、次式により重みを反復的に計算します。
Q
<
K
の場合は
w
i
= 1.0、そうでない場合は
w
i
=
K/Q
ここで、
K
は、データの列数を自由度としたカイ2乗分布の75%点です。また、Qは次式により計算されます。
ここで、
y
i
は
i
行目のデータ、
μ
は平均ベクトルの現在の推定値、
S
2
は共分散行列の現在の推定値です。また、
T
は行列の転置を意味します。なお、各反復の最後において、分散共分散行列の推定値が不偏になるように調整が行われます。
ロバスト推定は、データに外れ値があまりない場合には、通常の推定方法に比べ、推定値のばらつきが大きくなります。しかし、データに外れ値がある場合には、通常の方法に比べて、精度が高い推定値が得られます。