PLS回帰は、説明変数の個数がデータの行数よりも多い場合や、説明変数の間に高い相関がある場合に特に役立ちます。また、PLS回帰は、複数の応答変数を1つのモデルでモデル化できます。Garthwaite(1994)、Wold(1994)、Wold et al.(2001)、Eriksson et al.(2006)、Cox and Gaudard(2013)を参照してください。
PLS回帰モデルの手法には、NIPALS(Nonlinear Iterative Partial Least Squares)と、SIMPLS(Statistically Inspired Modification of PLS)の2つがあります。NIPALSの詳細については、Wold(1980)を参照してください。SIMPLSの詳細については、De Jong(1993)を参照してください。両手法の説明については、Boulesteix and Strimmer(2007)を参照してください。SIMPLS法は、目的関数を明確に示して、それを最適化するという考えに基づき、導出された方法です。応答が1つの場合は、どちらの手法も同じ結果となります。応答が複数の場合は、結果は少し異なります。
PLSプラットフォームでは、van der Voet T2検定と交差検証法によって、抽出する因子数を決めることができます。