「モデルの比較」レポートは、連続尺度の応答変数に対する「モデルの比較」レポートの例です。
図10.7 「モデルの比較」レポート
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以下の式において、予測誤差(応答の実測値と予測値の差)の平方和をSSEとします。
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また、オブザベーションの数をnとします。
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この指標は、一般的な回帰モデルに適用できるものです。一般化R2乗は、尤度Lから算出され、最大が1となるように尺度化されています。完全にモデルがデータにあてはまっている場合は1、切片だけのモデルと同等なあてはまりの場合には0になります。一般化R2乗は、通常のR2乗(正規分布に従う連続尺度の応答変数に対する標準最小2乗法のR2乗)を一般化したものです。この一般化R2乗は、「NagelkerkeのR2」、または「Craig and UhlerのR2」とも呼ばれており、Cox and Snellの疑似R2を最大が1になるように尺度化したものです。詳細は、Nagelkerke(1991)を参照してください。
誤差の標準偏差(Root Mean Square Erorr; 誤差平方和を自由度で割ったものの平方根)。応答変数がカテゴリカルの場合は、誤差は(1-p)で計算されます。ここで、pは、実際に生じた応答水準に対する予測確率です。
誤差の絶対値の平均。応答変数がカテゴリカルの場合は、誤差は(1-p)で計算されます。ここで、pは、実際に生じた応答水準に対する予測確率です。