まれなイベントの管理図は、(故障が起きてから次の故障が生じるまでの機会数や時間間隔などの)正規分布に従わないデータを分析する場合に役立ちます。G管理図では、まれにしか発生しない事象(希少事象)の発生頻度が想定より高くなっていないかどうか、何らかの介入が必要となっていないかを効率的に見極めることができます。G管理図は、希少事象が前回起こってから次に生じるまでの機会数に対する管理図です。この種のデータを標準的なShewhart管理図でプロットすると、管理限界の幅が狭くなりすぎ、多くの点が誤って管理外と判断される可能性があります。「Adverse Reactions.jmp」サンプルデータは、乱数シミュレーションにより作成された疑似データであり、入院患者の薬物有害事象(ADE; Adverse Drug Events)について追跡した報告データを模しています。「薬物有害事象」とは、薬物を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない症状や反応を指します。有害事象が生じた日付と、最後の有害事象の経過日数がデータとして記録されています。
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[分析]>[品質と工程]>[管理図ビルダー]を選択します。
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「最後のADE以降の投与量」を「Y」ゾーンにドラッグします。
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「ADEの日付」を「サブグループ」ゾーンにドラッグします。
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まれなイベントの管理図に変更するには、ドロップダウンリストから「まれなイベント」を選択します。
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図3.23 G管理図