ここでの例では、独自の非線形モデルを自分で指定します。このデータテーブルには、接着剤の強度に関する測定データが記録されています。接着剤がはがれるまで製品に圧力を加え、必要な破壊応力を記録しました。通常の使用条件下ではユニットが破壊することは稀なので、加速因子(温度)でいくつかの水準を設定して試験しました。25oCの状態で52週間(1年間)使用した後のユニットの強度(単位はニュートン)を推定してみましょう。
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[分析]>[信頼性分析/生存時間分析]>[劣化分析]を選択します。
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[破壊劣化]タブを選択します。
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「強さ」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
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「週数」を選択し、[時間]をクリックします。
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「温度」を選択し、[X]をクリックします。
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「打ち切りの有無」を[打ち切り]に指定します。
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図7.20 設定後の起動ウィンドウ
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[OK]をクリックします。
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「モデルの指定」アウトラインにある「位置パラメータ経路の指定」パネルのメニューから[対数正規]を選択します。
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これにより、応答「強さ」に対数正規変換が指定されます。
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「劣化データ分析」の赤い三角ボタンのメニューから、[劣化経路の種類]>[非線形経路]を選択します。
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Parameter(
{b1 = 50, b2 = 50, b3 = -1},
b1 * :温度 + b2 * Exp( b3 * Sqrt( :週数 ) )
)
図7.21 非線形経路スクリプト
5.
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[使用して保存]をクリックします。
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図7.22 更新された「モデルの指定」アウトライン
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[モデルのあてはめ]をクリックします。
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図7.23 あてはめたモデルのプロット
「モデルの指定」アウトラインのパラメータパネルが更新され、あてはめたモデルのパラメータ推定値が表示されます。「重ね合わせ」プロットには、モデルのあてはめ結果が表示されます。軸をドラッグすると、見えていない点を表示できます(あてはめたモデルのプロット)。図の右上側にある凡例において、各曲線がどの温度に対応しているかが示されています。
次に、25oCを基準として52週間使用した後の「強さ」の予測値と予測区間を求めましょう。
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「劣化データ分析」の赤い三角ボタンのメニューから、[予測の設定]を選択します。
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「予測の設定」ウィンドウで:
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図7.24 予測の設定
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[OK]をクリックします。
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レポートの[予測グラフ]タブを選択します。
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図7.25 週数52の予測プロット
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「予測プロット」の赤い三角ボタンのメニューから、[予測の保存]を選択します。
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「温度」の3つ値(50度・60度・70度)と、基準値である25度に対して、予測値がデータテーブルに保存されます。25oCの環境下で1年間使用した接着剤の予測強度は61.96で、予測区間は42.42~90.50です。