条件付き残差は、固定効果と変量効果の両方を含めて計算された予測値に基づいています。条件付き残差は、実測値から、[列の保存]>[条件付き予測式]を選択すると保存される条件付き予測値を引いた値です。
線形混合モデルは、E[Y|g] = Xb + Zgのように表します。ここで、βは固定効果係数のベクトルで、gは変量効果係数のベクトルです。条件付き残差は次の式で求められます。
この[条件付き残差プロット]オプションには、次の3つのグラフが用意されています。
条件付き予測値と残差のプロット
Yの条件付き予測値に対して、条件付き残差をプロットしたものです。通常、条件付き残差は、0を中心にしてランダムに散らばります。
条件付き残差分位点プロット
標準正規分布の分位点と条件付き残差の分位点をプロットしたものです。条件付き残差の棒グラフも表示されます。条件付き残差が正規分布に従っていれば、正規分位点プロットの点は赤い対角線にほぼ重なるはずです。この種類のプロットは、分位点-分位点プロットまたはQ-Qプロットとも言います。正規分位点プロットには、Lillieforsの信頼限界(Conover 1999)も表示されます。
行番号と条件付き残差のプロット
行番号と条件付き残差のプロットを表示します。データにおける出現順によって、残差にパターンがあるかどうかを確認するのに役立ちます。