JMPは、Format()関数を使って数値を通貨の形式で表示します。関数の構文は次のとおりです。
Format(x,"Currency", <"currency code">, <decimal>, < << Use Locale(Boolean));
ここで
• xは列または数値
• "currency code"は国際標準化機構(ISO)4217コード
• decimalは小数桁数
次はFormat関数の例です。
Format( 12345.6, "Currency", "GBP", 3 );
"£12,345.600"
デフォルトでは、通貨コード記号が省略されている場合は、オペレーティングシステムのロケールが通貨に使用されます。たとえば、次のスクリプトを日本語のオペレーティングシステムで実行した場合、円記号が付きます。
Format( 12345.6, "Currency", 3);
"¥12,345.600"
コンピュータのロケールを無視し、小数点記号にピリオドを使用するには、Use Locale(0)引数を使用します。
Format( 12345.6, 5, 3, << Use Locale( 0 ) );
ヒント: JMPが開いているときに地域の設定を変更する場合は、Use Locale指定が正しく動作するようにJMPを再起動してください。
JMPでサポートされていない通貨コードを指定すると、数値の前に通貨コードの文字列が付きます。
Format( 12345.6, "Currency", "BBD", 3 );
"BBD 12,345.600"
表6.5に、JMPでサポートされている通貨を示します。
コード |
通貨 |
コード |
通貨 |
コード |
通貨 |
---|---|---|---|---|---|
AUD |
オーストラリアドル |
ILS |
イスラエル新シェケル |
RUB |
ロシアルーブル |
BRL |
ブラジルレアル |
INR |
インドルピー |
SEK |
スウェーデンクローネ |
CAD |
カナダドル |
JPY |
日本円 |
SGD |
シンガポールドル |
CHF |
スイスフラン |
KRW |
韓国ウォン |
THB |
タイバーツ |
CNY |
中国元 |
MXN |
メキシコペソ |
TRY |
新トルコリラ |
COP |
コロンビアペソ |
MYR |
マレーシアリンギット |
TWD |
ニュー台湾ドル |
DKK |
デンマーククローネ |
NOK |
ノルウェークローナ |
USD |
米国ドル |
EUR |
ユーロ |
NZD |
ニュージーランドドル |
ZAR |
南アフリカランド |
GBP |
英国ポンド |
PHP |
フィリピンペソ |
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HKD |
香港ドル |
PLN |
ポーランドズウォティ |
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通貨の書式設定の詳細については、『スクリプト構文リファレンス』のFormat(x, width|<width, decimal places>, <"Use thousands separator">)を参照してください。