ここでは、「Golf Balls.jmp」サンプルデータ(McClave and Dietrich 1988)を使います。このデータは、3つのブランドのゴルフボールを調べ、その飛距離と耐久性を比較したものです。無作為抽出した各ブランドのボール10個ずつを、ランダムな順序でロボットが打ちました。検定したい帰無仮説は、「ボールの飛距離と耐久性は、どのブランドでも同じ」というものです。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Golf Balls.jmp」を開きます。
2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
3. 「飛距離」と「耐久性」を選択し、[Y]をクリックします。
4. 「ブランド」を選択し、[追加]をクリックします。
5. 「手法」として[MANOVA]を選択します。
図9.1 MANOVAの設定
6. [実行]をクリックします。
図9.2 MANOVAのレポートウィンドウ
この段階では、まだ応答の計画行列(応答に対する変換の行列)を指定していないので、検証したい仮説に対する統計結果が出力されていません。応答の計画行列を指定すると、多変量アプローチに基づく推定値と検定の表が表示されます。応答の計画行列の指定方法については、応答の指定を参照してください。