この例では、1日ごとをブロックとして、新製品を開発するために工場で3つの製法を試験します。1日に試験できる製法は2つに限られます。また、実験に使える期間が5日間しかないため、ブロック数が5以下である計画を作成する必要があります。
1. [実験計画(DOE)]>[特殊な目的]>[釣合い型不完備ブロック計画]を選択します。
2. 「処置の水準数」を「3」に設定します。
ヒント: 「処置の水準数」は、1つの因子の水準数、または因子が複数ある場合はそれらの因子の水準の組み合わせ数を指します。
3. 「ブロックサイズ」として「2」を選択します。
4. 「可能なブロック数」において「3」を選択します。
ここでは3または6を選択できます。この例では、1つのブロックが1日を意味するため、5日以下で実験を終わらせたい場合には、ブロック数を5以下にする必要があります。以上の操作により、サイズが2のブロックが3個で、実験回数は6となります。
注: 「処置名」、「ブロック名」、「処置ラベル」を入力して計画のデータテーブルをカスタマイズすることもできます。
5. [計画の作成]をクリックします。
図24.2 ブロック数3、ブロックサイズ2で3つの処置を調べるBIBD
「ブロック計画」アウトラインに、3つのブロックでそれぞれ2つの処置を実施する、実験回数6の計画が表示されます。計画に関するその他の詳細を見るには、「計画」アウトラインと「生起行列」アウトラインを開きます。詳細については、計画の検証とテーブルの作成を参照してください。
この例において計画を設定する際、ブロック数を3と6のいずれから選ぶ必要があり、工場における時間の制約に従って3を選択しました。ここで、実験を6日間実施できた場合を考えてみましょう。計画を6ブロックとして作成することができます。
6. 「可能なブロック数」メニューで「6」を選択します。
7. [計画の作成]をクリックして計画を更新します。
8. 「生起行列」アウトラインを開きます。
図24.3 ブロック数6、ブロックサイズ2で3つの処置を調べるBIBDの詳細
計画のブロック数が6に変わりました。生起行列を見ると、各ブロックに含まれる処置を確認できます。「処置のペアごとの度数」より、(行列の対角要素を見ると)各処置が4回ずつ発生していること、(行列の非対角要素を見ると)処置の各ペアが2回ずつ発生していることが分かります。この例のブロックには、(ブロックサイズが2なので)それぞれ2つの位置があります。「位置の度数」を見ると、処置L1が常に位置1で発生し、L2は両方の位置、L3は位置2で発生しています。