公開日: 04/01/2021

十字ツールを使用した逆推定の例

ウサギを用いた試験をもとに、50%の確率でウサギが治癒する投与量(の自然対数)を求めるとします。治癒率が50%になるときの投与量は、ED50(Effective Dose 50)と呼ばれています。この例では、十字ツールを使用して、グラフ上で逆推定の大まかな値を求めてみます。

治癒率が50%となる投与量を求めるには、次の手順に従います。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Penicillin.jmp」を開きます。

2. [分析]>[二変量の関係]を選びます。

3. 「反応」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

4. 「Ln用量」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

「度数」が自動的に[度数]に設定されます。これは、[度数]の役割が、あらかじめ「度数」列に割り当てられているためです。

5. [OK]をクリックします。

6. 十字ツールをクリックします。

7. まず、縦軸(「反応」)が0.5となる位置に十字ツールを合わせ、次に、ロジスティック曲線との交点まで、カーソルを動かします。

8. 十字ツールのカーソルと、ロジスティック曲線が交わった点で、横軸における「Ln用量」の値を読みます。

この例では、「Ln用量」の値が約-0.9のときに、治癒率と致死率が等しくなります。

ロジスティックプロット上の十字ツールの例 

Image shown here

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