ここでは、自家用車に関する調査データである「Car Poll.jmp」データテーブルを使用します。このデータテーブルには、回答者の属性である性別や既婚/未婚、年齢が含まれています。また、回答者が所有する自動車の属性として、生産国、サイズ、タイプも含まれています。性別、既婚/未婚、車の生産国、車のサイズの間にある関係を調べ、消費者の嗜好を特定することを目的に分析を行います。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Car Poll.jmp」を開きます。
2. [分析]>[多変量]>[多重対応分析]を選択します。
3. 「性別」、「既婚/未婚」、「生産国」、「サイズ」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
通常の多重対応分析を行うには、分析対象の列を応答変数と説明変数に分けるのではなく、すべての列を応答変数に指定してください。
4. [OK]をクリックします。
図7.2 入力が完了した「多重対応分析」起動ウィンドウ
「多重対応分析」レポートは、初期状態では図7.3のようになります。一部のアウトラインが閉じていることに注意してください。
「変数の要約」レポートは、分析に用いた変数を簡潔にまとめたものです。
「対応分析」レポートでは、4変数のカテゴリが2つの主軸の上に射影されています。このグラフを見ると、米国と大型車、日本と小型車の間に関係があるのが分かります。また、男性と小型車、女性と中型車にも関係が見られます。マーケティングにおいて、これらの情報を用い、広告のターゲット層を絞り込んでも良いでしょう。
図7.3 「多重対応分析」レポート