公開日: 04/01/2021

Rにデータテーブルを送る

次のプログラム例は、R接続を開始し、データテーブルをRに送り、それをログに印刷し、最後にR接続を閉じます。

R Init();
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp", invisible );
R Send( dt ); // dtという開いたデータテーブルをRに送る
R Submit( "print( dt )" );
R Term();

Rでのオブジェクトの作成

次のプログラム例は、R接続を開始し、Rオブジェクトを作成し、そのオブジェクトをJMPで取得し、最後にR接続を閉じます。

R Init();
R Submit(
	"
	L3 <- LETTERS[1:3]
	d <- data.frame(cbind(x=1, y=1:15), Group=sample(L3, 15, repl=TRUE))
"
);
R Get( d ) << NewDataView;
R Term();

Rの関数とグラフの使用

次のプログラム例は、R接続を開始し、Rにおいて正規密度関数のグラフを描きます。次に、そのグラフのイメージをRから取得して、JMPで表示します。最後に、R接続を閉じます。

R Init();
R Submit( "\[plot(function(x) dnorm(x), -5, 5, main = "Normal(0,1) Density") ]\" );
picture = R Get Graphics( "png" );
New Window( "Picture", picture );
Wait( 10 );
R Term();

R内での簡単な行列の足し算

次のプログラム例は、R接続を開始し、まず、1つの行列をJMPからRに送ります。次に、Rで、もう1つの行列を作成します。そして、この2つの行列を足し合わせた行列をJMPに送り、最後にR接続を閉じます。

R Init();
X = J( 2, 2, 1 );
R Send( X );
R Submit(
	"
	X                                     #Xをログに印刷する
	Y <- matrix(1:4, nrow=2, byrow=TRUE)  #2x2の行列オブジェクトYを作成する
	Y                                     #Yをログに印刷する
	Z <- X + Y 												#行列オブジェクトZはXとYを1つにしたもの
"
);
Z = R Get( Z );
R Term();
Show( Z );

ブートストラップの例

Rを用いたブートストラップの例として、サンプルスクリプトフォルダにあるJMPtoR_bootstrap.jslをご覧ください。

このスクリプトは、Rのライブラリを利用して、JMPにおいてブートストラップを実行します。

このスクリプトは、まずユーザに対し、分析対象の変数を指定するためのウィンドウを、JMPにおいて表示します。このウィンドウで、信頼区間を求めたい統計量も選択します。その後、JSLのRインターフェースを使って、データがRに送られます。

そして、Rのbootパッケージにおけるboot()関数およびboot.ci()関数によって、各ブートストラップ標本の統計量とブートストラップ信頼区間が計算されます。

結果はJMPに戻され、JMPの「一変量の分布」プラットフォームを使って表示されます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).