面プロットの例
この節の例では、面プロットを使用して時間の経過に伴う動向を表示するとともに、グループ平均の上限と下限を表示します。
時間の経過に伴う動向の表示
この例では、1980年1月から2006年7月までの3つの商品に関する平均消費者価格の動向を示します。より折れ線を強調した面プロットにする場合は、［折れ線］を使用して同様のプロットを作成できます。時間の経過に伴う動向の表示 - 折れ線を参照してください。
1. ［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Consumer Prices.jmp」を開きます。
2. 「時系列に分割」スクリプトの横にある緑の三角ボタンをクリックします。
「Consumer Prices Split by Series」という新しいデータテーブルが表示されます。以降、このデータテーブルを使用します。
3. ［グラフ］>［グラフビルダー］を選択します。
4. 「日付」を選択し、「X」ゾーンにドラッグします。
5. 「Apples」、「Bananas」、および「Bread」 を選択し、「Y」ゾーンにドロップします。
6. ［面］
をクリックします。
日付順のApples（リンゴ）、Bananas（バナナ）、Bread（パン）の面プロット
3つすべての応答変数に対する面プロットが積み重なった状態で表示されます。これを見ると、リンゴとパンの価格が時間の経過に伴い上昇していること、バナナの価格も上昇しているがその度合いはそれほど大くないことがわかります。3つのデータ系列を、より簡単な方法で比較してみましょう。
7. 「面のスタイル」を「重ね合わせ」に変更します。
バナナの価格は一貫してリンゴやパンの価格より低いため、最初、「Bananas」のレイヤは他の2つのレイヤの下に完全に隠れます。また、ところどころの月で、リンゴの価格がパンの価格の下に隠れています。そこで、［折れ線］を使用して、3つの価格すべてが見えるようにしましょう。
8. ［折れ線］
を選択し、グラフ内にドラッグします。
［重ね合わせ］の面のスタイル
プロットのレイヤの重ね合わせ順は、凡例に示されている変数の入力順と同じです。このグラフは、バナナの価格が一貫してリンゴとパンの両方の価格より低いことを示しています。平均的には、2000年まではリンゴの価格の方がパンの価格を上回っています。その後は、ほとんどパンの価格がリンゴの価格を上回っています。また、パンの価格の方がリンゴやバナナの価格より安定して増加していることがわかります。「Apples」と「Bananas」の折れ線グラフは、年ごとに上下の変動が激しく、かなり大きなギザギザになっています。
9. 「面」のオプションで、「変数」の横にある三角ボタンをクリックします。［Y Bananas］を選択して強調表示し、下向きの矢印を1回クリックします。
注: ［Y Bananas］を選択したとき、チェックボックスがオンになっていることを確認してください。そうしないと、グラフから変数が削除されてしまいます。
10. 「折れ線」のオプションで、「変数」の横にある三角ボタンをクリックします。［Y Bananas］を選択して強調表示し、下向きの矢印を1回クリックします。
11. （オプション）［終了］をクリックします。
すべてのレイヤが表示された、重ね合わせた面グラフ
このように、面プロットであっても、凡例の変数を並べ替え、［折れ線］を使用すれば、一部のデータを隠してしまうことなく、すべてのデータ系列の価格を表示することができます。
時間の経過に伴う動向の表示 - 折れ線
1. ［ヘルプ］>［サンプルデータライブラリ］を選択し、「Consumer Prices.jmp」を開きます。
2. 「時系列に分割」スクリプトの横にある緑の三角ボタンをクリックします。
「Consumer Prices Split by Series」という新しいデータテーブルが表示されます。以降、このデータテーブルを使用します。
3. ［グラフ］>［グラフビルダー］を選択します。
4. 「日付」を選択し、「X」ゾーンにドラッグします。
5. 「Apples」、「Bananas」、および「Bread」 を選択し、「Y」ゾーンにドロップします。
6. ［折れ線］ をクリックします。
日付順のApples（リンゴ）、Bananas（バナナ）、Bread（パン）の折れ線グラフ
7. 「折れ線」のオプションで、［積み重ね］を選択し、「塗りつぶし」を［下を塗りつぶす］に変更します。
8. （オプション）［終了］をクリックします。
［折れ線］を使用した日付順のApples（リンゴ）、Bananas（バナナ）、Bread（パン）の面プロット
