「Clips1.jmp」サンプルデータは、製造された金属製クリップにおける取っ手の間隔を測定したデータです。工程における平均間隔の変化を監視するために、毎日5つのクリップを選んでサブグループとし、移動平均の範囲を3に設定して、UWMA管理図を作成します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Clips1.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[管理図]>[UWMA]を選択します。
3. 「取っ手の間隔」を選択し、[工程]をクリックします。
4. 「サンプル」を選択し、[標本ラベル]をクリックします。
5. [移動平均の範囲]を「3」に変更します。
6. [OK]をクリックします。
この結果が、図J.2のグラフです。第1日の点は、最初のサブグループ標本、つまり第1日に取った5つの測定値の平均です。第2日の点は、第1日と第2日のサブグループ平均を合わせて計算した平均です。第2日以降の点は、その日と前2日間のサブグループ平均を合わせて計算した平均です。
取っ手の間隔の平均値には減少傾向が見られますが、3σ管理限界の外まで落ち込んだ点はありません。
図J.2 「Clips1」データのUWMA管理図