このレポートには、モデルの各固定効果に対する統計的検定が表示されます。ある固定効果の検定では、「その効果に関連するすべてのパラメータが0である」という帰無仮説が検定されます。なお、1つの連続尺度の説明変数に対する固定効果の検定では、検定されるパラメータは1個だけです。検定されるパラメータが1個の場合、このレポートの検定結果は、「固定効果のパラメータ推定値」レポートのt検定と同じになります。名義尺度や順序尺度の効果では、3水準以上の場合には、複数のパラメータを持ちます。その場合、「関連するすべてのパラメータが0である」を帰無仮説とした検定が行われます。
「固定効果の検定」レポートには、次のような列があります。
要因
モデル内の固定効果。
パラメータ数
効果に含まれるパラメータの個数。連続尺度の効果のパラメータ数は、1個です。名義尺度や順序尺度の主効果のパラメータ数は、その水準数よりも1つ少ない値です。交互作用のパラメータ数は、各主効果のパラメータ数の積です。
分子自由度
該当の効果に対する検定の分子自由度。
分母自由度
分母自由度は、効果の検定における分母に相当する部分の自由度です。分母自由度は、Kenward‐Rogerの1次近似を使って計算されます。Kackar-Harvilleの修正を参照してください。
F値
「効果が0である」という帰無仮説を検定するためのF値。
p値(Prob > F)
「効果が0である」という帰無仮説を検定するp値。