「破壊劣化」プラットフォームを起動するには、[分析]>[信頼性分析/生存時間分析]>[破壊劣化]を選択します。図8.10は、「Reliability」フォルダにある「Adhesive Bond.jmp」データテーブルを使用した「破壊劣化」起動ウィンドウです。
図8.10 「破壊劣化」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
「破壊劣化」起動ウィンドウには、次のようなオプションがあります。
Y, 目的変数
劣化の測定値を含む列を指定します。なお、測定値が区間打ち切りである場合には、2つの列を指定してください。2つのY列の指定を参照してください。
時間
時間値を含む列を指定します。
X
(オプション)説明変数を指定します。劣化に関する測定値(Y)分布が、時間による変化だけでなく他の変数にも影響を受ける場合、その追加の変数をXに指定してください。指定されたX変数は、加速破壊劣化モデルにおける加速因子として使われます。
度数
1行のデータが複数のユニットを表している場合に、その度数(すなわち、観測値の個数)を含んでいる列を指定します。この列の値が0または正の整数であるとき、その値は該当する行の観測値の度数(個数)を表しています。
打ち切り
(オプション)測定値が右側打ち切りであるかどうかを示す列を指定します。Yの役割に指定された列が1つだけの場合、Yの値は、正確な故障時間か右側打ち切りデータかのいずれかです。右側打ち切りデータとは、正確な故障時間は不明ですが、それがYの値より大きいことはわかっているデータのことです。
[打ち切りの値]において右側打ち切りであることを示すデータ値を選択してください。選択されたもの以外の[打ち切り]列の値は、非打ち切りデータ(正確な測定値が分かっているデータ)として処理されます。なお、[打ち切り]列の値が欠測値である行は、分析から除外されます。打ち切り列の値は、コンボボックスに表示されます。
By
(オプション)By変数を指定します。指定した列の水準ごとの分析が行われます。
打ち切りの値
[打ち切り]列のデータ値のうち、右側打ち切りであることを示すデータ値を指定します。[打ち切り]列を選択すると候補となるデータ値が、自動的にコンボボックスに表示されます。データ値を変更するには、赤い三角ボタンをクリックして、値のリストから選択してください。テキストボックスに異なる値を入力することもできます。[打ち切り]列に「値ラベル」列プロパティが設定されている場合、値ラベルが値リストに表示されます。なお、[打ち切り]列が欠測値となっている行は、分析から除外されます。