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公開日: 04/01/2021

「関数データエクスプローラ」の起動

[分析]>[発展的なモデル]>[関数データエクスプローラ]を選択すると、「関数データエクスプローラ」プラットフォームが起動します。

図15.5 「関数データエクスプローラ」起動ウィンドウ 

「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューにあるオプションの詳細については、『JMPの使用法』列フィルタメニューを参照してください。

起動ウィンドウには、3種類の異なるデータ形式のタブがあります。

積み重ねたデータ形式

このデータ形式では、各行が1つの観測値に対応しています。そして、出力変数・入力変数・ID変数のそれぞれに1列があります。

注: 「積み重ねたデータ形式」は、2つ以上の出力変数(応答変数)をもつデータを指定できる唯一のデータ形式です。[積み重ねたデータ形式]タブで2つ以上の列を[Y, 出力]に割り当てると、各Y変数は別々に分析されます。そして、「モデルのあてはめ」レポートには、それぞれのY変数について個別のレポートが作成されます。

各行が1つの関数

各行が、ID変数の各水準における関数として扱われます。そして、各列が、入力変数の1水準として扱われます。

警告: 「各行が1つの関数」形式では、「FDE X」列プロパティが使用されない限り、入力変数の値が等間隔であることを仮定しています。「FDE X」列プロパティは、このデータ形式が列名で指定された入力変数を使用できるようにします。

各列が1つの関数

各列が、ID変数の各水準における関数として扱われます。そして、各行が、入力変数の1水準として扱われます。

起動ウィンドウのオプション

Y, 出力

関数データf(t)を含む列を割り当てます。ID変数の各水準に対して、非欠測値である出力値が2つ以上必要です。

X, 入力

([積み重ねデータ形式]と[各列が1つの関数]で使用可能)。入力変数tの列を割り当てます。[X, 入力]を指定しなかった場合、代わりに行番号が使用されます。行番号を使用することは、入力変数の値が等間隔であることを仮定しています。

ID, 関数

([積み重ねたデータ形式]と[各行が1つの関数]で利用可能)。ID変数を各関数に割り当てます。[積み重ねたデータ形式]タブでID変数が割り当てられない場合、すべての観測値はただ1つの関数から得ると仮定されます。

Z, 追加

([積み重ねたデータ形式]と[各行が1つの関数]で利用可能)。1つまたは複数の追加変数を割り当てます。追加変数は「関数データエクスプローラ」プラットフォームのどの計算でも使用されず、追加変数を含めても結果には影響しません。追加変数は、関数データエクスプローラから得られた結果の今後の分析で使用したい変数です。追加変数を指定すると、それらの変数は、[データの保存]オプションや[要約の保存]オプションで作成されるテーブルの「追加変数」列グループに含まれます。これらの列では、元のデータテーブルで指定されていた任意の列プロパティが保持されます。

度数

([積み重ねたデータ形式]でのみ利用可能)。各行の度数を表す列を割り当てます。度数は、その行のデータが繰り返されていることを意味します。したがって、整数の度数がkであることは、該当の行とまったく同じ観測値となっている行がk回繰り返してあることを意味します。

検証

2つの異なる値を含む、数値タイプの列を割り当てます。小さい方の値をもつ行が学習セット、大きい方の値をもつ行が検証セットとして使われます。3つ以上の値がある場合、最小値となっている部分が学習セット、その他のすべての部分が検証セットとして使用されます。

注: [検証]オプションを使用するときには、同じ関数における観測値が学習セットと検証セットに分かれてしまうことを避け、同じ関数におけるすべての観測値をいずれかのセットだけに割り振るようにしてください。つまり、同じID値をもつ観測値を、学習セットもしくは検証セットのいずれかの同じセットに割り振ってください。「関数データエクスプローラ」では、ID値が同じ観測値を両方のセットにまたがって割り振らないでください。このような分割を検証列によって行う手順については、クラスター無作為抽出による検証列を参照してください。

「列の選択」リストで列を選択せずに[検証]ボタンをクリックすると、データテーブル内に検証列を作成することができます。「検証列の作成」機能の詳細については、検証列の作成を参照してください。

By

変数の列を指定すると、水準ごとに個別の分析が行われます。複数のBy変数を割り当てた場合、それらのBy変数の水準の組み合わせごとに個別に分析が行われます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).