スクリプトガイド > 表示ツリー > JMPのレポートの操作
公開日: 04/01/2021

JMPのレポートの操作

表11.1に示されているように、JMPのレポートは、さまざまな種類の長方形のボックス(ディスプレイボックス)を入れ子にしたり、並べたりすることにより、階層的な形で作成されます。この節では、レポートを操作する方法、レポートからデータを抽出する方法、そしてレポートをカスタマイズする方法を解説します。

表11.1 JMPのレポートの代表的なディスプレイボックス

アウトラインボックス(Outline Box())では、アウトラインによる階層が作成されます。

Image shown here

ピクチャーボックス(Picture Box())では、軸、フレーム、およびラベルを組み合わせてグラフが構成されます。

Image shown here

テーブルボックス(Table Box())は、H List Box()の特殊形で、要素が文字列の列と数値列から成ります。

Image shown here

ディスプレイボックスの階層的な(親子)関係により、相対的なサイズが決まります。最も外側にあるディスプレイボックスが親で、内側にあるディスプレイボックスが子です。レポートを表示する際、親ディスプレイボックスは、まず最後の子ボックス(最下位)のサイズを検出し、下位から順に次の子ボックスのサイズを検出します。ツリーの上位へと進みながらすべてのボックスのサイズを検出します。その後、ツリーの最上位から順にボックスの位置を決め、すべてのボックスを順番に配置します。

ディスプレイボックス間の階層的な(親子)関係は、ディスプレイツリーと呼ばれるディスプレイボックスのツリーを形成します。他の(子)ボックスを内包する(親)ボックスの場合、親ボックスのサイズは、何らかの固定した値ではなく子ボックスのサイズによって決まり、それに応じて全体のディスプレイサイズが変えられるようになっています。同様に、ボックスの位置は、その前にあるボックスの位置によって決まります。ツリー用語で言うと、サイズはボトムアップ式、配置はトップダウン式に決まります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).