「名義ロジスティックのあてはめ」の赤い三角メニューには、以下のようなオプションがあります。
プロットのオプション
(モデルに1つの連続尺度の効果しかない場合のみ使用可能。)[プロットのオプション]には、次のようなオプションが含まれます。
点の表示
「ロジスティックプロット」上に点を表示します。
応答率折れ線の表示
効果の変数(X変数)における各値での応答率を、あてはめられたロジスティック曲線と比較します。このオプションは、各X値に複数の点がある場合のみ有効です。各X値において複数の点がある場合には、各X値で応答率を求めることができ、それらの応答率をあてはめられたロジスティック曲線と比較することができます。度数が少なくて応答率が0か1になってしまうグループが多数生じるのを防ぐため、点が3つ以上あるX値のグループに対してだけ、応答率は表示されます。
線の色
プロットの曲線の色を指定します。
オッズ比
「単位オッズ比」と「範囲オッズ比」を含む「オッズ比」レポートを表示します。
図11.6 オッズ比
逆推定
(応答が2水準の名義尺度の場合のみ使用可能。)特定の確率に対応するx値を求めます。逆推定については、付録統計的詳細を参照してください。
確率の計算式の保存
データテーブルに新しい列が作成され、応答変数の水準ごとに、説明変数とパラメータの線形結合式、各水準が生じる確率の予測式、そして、最も生じる確率が高い応答変数の値を計算する予測式が保存されます。
応答が名義尺度のモデルで、水準数をrとしたとき、次の列が作成されます。
– 「線形[j]」という列。応答変数の水準 j = 1, 2, ... r - 1に対する説明変数の線形結合が保存されます。
– 「確率[r]」という列。最後の水準rが生じる確率の予測式が保存されます。
– 「確率[j]」という列(j < r)。水準jが生じる確率の予測式が保存されます。
– 「最尤 応答変数名」という列。計算された確率の予測値に従って、最も生じる確率が高い水準を保存した列です。
確率の計算式を発行
確率の計算式を作成し、それを「計算式デポ」レポート内の計算式列スクリプトとして保存します。「計算式デポ」レポートが開いていない場合は、このオプションを選択すると、「計算式デポ」レポートが新たに作成されます。『予測モデルおよび発展的なモデル』の計算式デポを参照してください。
指示変数に対する推定値
(モデルの効果の中に名義尺度の列がある場合のみ使用可能。)[指示変数に対する推定値]オプションを選択すると、指示変数に基づいて計算されたパラメータ推定値が表示されます。このパラメータ推定値は、名義尺度の説明変数に対して、SASシステムのGLMプロシジャで採用されているコード変換を採用して計算されたものです。なお、順序尺度の列に対しては、JMPの通常のコード変換によって計算されています。SASのGLMプロシジャとJMPの相違点に関しては、因子(説明変数)の取り扱い方を参照してください。
警告: 「指示変数に対する推定値」レポートの標準誤差やカイ2乗値などの値は、「パラメータ推定値」レポートのものとは異なります。これは、推定値の計算において、異なるコード変換が使われているためです。