「シミュレーション」プラットフォームの概要
この章で説明する機能は、レポートに表示されている統計量を乱数シミュレーションによって生成します。この機能を用いるには、統計量の列を右クリックして、［シミュレーション］を選択し、「シミュレーション」ウィンドウで、乱数データに置き換えたい列を指定します。乱数データに置き換えたい列を、「切り替え元の列」と呼びます。この列は、どんなものでもよく、応答変数であっても説明変数であっても構いません。その後、生成する乱数を示す計算式を含む列を指定します。乱数の計算式を含む列を、「切り替え先の列」と呼びます。「切り替え元の列」に対して、「切り替え先の列」の乱数が生成されます。
注: このシミュレーションの機能を用いるには、データテーブルに、乱数を生成する計算式を含んだ列を準備しておく必要があります。
処理の流れは次のとおりです。まず、「切り替え先の列」の計算式に基づいて、乱数データが生成されます。次に、そこで生成された「切り替え先の列」の乱数を、「切り替え元の列」のデータと置き換えて、元のレポート全体が再計算されます。この処理を、N回繰り返します。ここで、Nはシミュレーション回数（標本数）です。
シミュレーションが終了すると、次のようなデータテーブルが出力されます。
• データテーブルの各行は、各シミュレーションの結果です。
• 各列は、各統計量に対応しています。
• シミュレーション結果を見るためのスクリプトも作成されます。
ヒント: シミュレーションを実行すると、元のレポートに表示されているすべての分析が、再実行されます。そのため、特定の列を選択してシミュレーションを行っても、すべての分析が再実行されるために、時間がかかる場合があります。処理に時間がかかる場合は、プラットフォームのレポートから、無関係なオプションを除いてください。
シミュレーションは、以下を除くすべてのプラットフォームで利用できます: アソシエーション分析、特性要因図、多次元尺度構成、多重因子分析、信頼性ブロック図、信頼性予測、修理可能システムのシミュレーション、応答のスクリーニング、テキストエクスプローラ。