「検出力の詳細」ウィンドウとレポートは、「モデルのあてはめ」プラットフォームで実行される一般的な検出力計算と同じです。検出力の計算については、『基本的な回帰モデル』の検出力の計算を参照してください。
「α」、「σ」、「δ」、「数」の各列には値を1~2つ入力するか、連続した値の範囲として開始値、終了値、および間隔を入力します(図)。入力した値のすべての組み合わせに対して、検出力が計算されます。
a
0~1の値を取る有意水準(通常は0.05、0.01、0.10のどれかを使用します)。デフォルトでは0.05に設定されています。
s
誤差の標準偏差。デフォルトとして、誤差の平均平方の平方根から推定されたRMSEが設定されています。
d
標準化していない効果の大きさ(effect size; 効果量)。効果の大きさを計算する方法については、『基本的な回帰モデル』の効果の大きさを参照してください。最初のフィールドには仮説の平方和をnで割ったものの平方根、つまりが設定されています。
数(n)
すべてのグループの標本サイズの合計。デフォルトでは、最初のフィールドに現在の標本サイズが設定されています。
検出力を求める
「a」、「s」、「d」、および「数」の関数として、検出力(有意な結果が出る確率)が計算されます。
最小有意数を求める
指定された「a」、「s」、「d」で、おおよそ50%の検出力を得るために必要な標本サイズ。
最小有意値を求める
p値がa以下となるパラメータまたは線形検定の値。これは「a」、「s」、標本サイズ(「数」)、および推定値の標準誤差の関数です。この機能は、X変数の水準数が2つの場合にだけ使用でき、通常は個々のパラメータに適用します。
調整済み検出力と信頼区間
事後的に検出力を調べるときは、誤差の標準偏差と検定するパラメータに対して推定値を使用します
– 推定値を単純に代入してF分布の非心度パラメータを計算するとバイアス(偏り)が生じるため、バイアスの少ない推定値を使って計算したものが、調整済み検出力です。
– また、調整済み検出力の信頼区間は、非心度推定値の信頼区間に基づいています。
調整済み検出力と信頼限界が計算されるのは、元の「δ」の推定値に対してだけで、δにその他の値を指定して計算することはできません(調整済み検出力は、δの推定値における確率的なばらつきを調整したものです)。