動的なグラフを含むJMPレポートをインタラクティブHTML形式で保存して共有すれば、JMPを利用していないユーザでもそのデータを探索できます。JMPレポートは、インタラクティブな機能を使ったWebページとして保存され、電子メールで送信したり、Webサイトに発行したりできます。このページを見る人は、まるでJMPを使っているかのようにデータを探索できます。
インタラクティブHTMLは、JMPの機能のうち次のような一部のものを備えています。
• ヒストグラムの棒を選択する、データの値を表示するなど対話式のグラフを探索する。
• 矩形をドラッグしてデータを選択する。
• レポートのセクションの表示/非表示を切り替える。
図10.3 インタラクティブHTMLでのブラシツールを使ったデータ操作
グラフに対する変更内容の大半(変数の順序、ヒストグラムの向き、背景色、データ点の色など)は、Webページに保存されます。コンテンツの保存時に閉じていたアウトラインは、Webページ上でも、ユーザが開くまで閉じた状態になります。
JMPでレポートをインタラクティブHTML形式で保存すると、データがHTMLに埋め込まれます。Webブラウザは暗号化されたデータを読み込めないため、コンテンツは暗号化されません。重要なデータが共有されないようにするには、非インタラクティブなWebページとして保存してください(Windowsの場合は[ファイル]>[名前を付けて保存]>[HTMLファイル]、macOSの場合は[ファイル]>[書き出し]>[HTML]を選択します)。
インタラクティブHTML形式のファイルを作成するには
1. JMPで、レポートを作成し、そのレポートをアクティブなウィンドウにします。
2. [ファイル]>[書き出し]を選択し、[データを含むインタラクティブHTML]を選択してから[次へ]をクリックします。
3. ファイル名を指定します。
4. (オプション)保存後、HTMLファイルがデフォルトのブラウザで開かれないようにするには、[保存した後にファイルを開く]の選択を解除します。
5. [保存]をクリックします。
出力が選択したフォルダに保存されます。
レポートをインタラクティブHTML形式で保存する際、レポートの一部の機能がサポートされていない(および出力で静的になる)という旨の警告メッセージが表示されます。詳細については、JMPログ([表示]>[ログ])を見てください。
• サポート対象の機能しか使われていない場合は、警告メッセージが表示されずに、出力ファイルが作成されます。
• 一部サポートされている機能やサポート対象外の機能も、インタラクティブなWebページに保存されますが、サポート対象外の機能の上にカーソルを置くと、この対話機能は未対応という内容のツールヒントが表示されます。
インタラクティブHTML形式の出力ファイルの操作方法の詳細については、 https://www.jmp.com/support/help/InteractiveHTML/15/ja_jp/ShareJMPReports.shtmlを参照してください。