図4.12 カテゴリカルな応答の「あてはめの詳細」(「Diabetes.jmp」の「Y 2値」)
エントロピーR2乗
現在のモデルと切片だけのモデルの対数尤度を比較する適合度の指標です。エントロピーR2乗の範囲は0~1で、値が1に近いほど、あてはまりが良いことを意味します。エントロピーR2乗を参照してください。
一般化R2乗
この指標は、一般的な回帰モデルに適用できるものです。一般化R2乗は、尤度Lから算出され、最大が1となるように尺度化されています。完全にモデルがデータにあてはまっている場合は1、切片だけのモデルと同等なあてはまりの場合には0になります。一般化R2乗は、通常のR2乗(正規分布に従う連続尺度の応答変数に対する標準最小2乗法のR2乗)を一般化したものです。この一般化R2乗は、「NagelkerkeのR2」、または「Craig and UhlerのR2」とも呼ばれており、Cox and Snellの疑似R2を最大が1になるように尺度化したものです。詳細については、Nagelkerke(1991)を参照してください。値が1に近いほど、適合度が良いことを示します。
平均 -Log p
-log(p)の平均です。pは、実際に生じた応答水準に対する予測確率です。値が小さいほど、適合度が良いことを示します。
RMSE
誤差の標準偏差。応答とp(実際に発生したイベントの確率の予測値)の差を示します。値が小さいほど、適合度が良いことを示します。
平均 絶対偏差
応答とp(実際に発生したイベントの確率の予測値)の差の絶対値の平均。値が小さいほど、適合度が良いことを示します。
誤分類率
予測確率が最も大きい応答の水準が、観測された水準と一致しない割合。値が小さいほど、適合度が良いことを示します。
「混同行列」レポートには、学習セットの混同行列、および、検証セットとテストセットが使われている場合には、それらの混同行列が表示されます。「混同行列」は、応答の実測値と予測値を2元度数表にまとめたものです。
応答に「利益行列」列プロパティがある場合、または[利益行列の指定]オプションを使用して損失を指定した場合は、「決定行列」レポートが表示されます。「決定行列」レポートを参照してください。