最初の「因子分析」レポートには、「固有値」と「スクリープロット」が表示されます。この固有値は、主成分分析から計算されています。また、スクリープロットは、主成分分析の固有値をグラフにしたものです。1.0を超える固有値の個数が、「モデルの設定」の因子数として最初に設定されます。この因子数は自由に変更できます。
因子数をいくつにするかの1つの目安にスクリープロットを使用してください。たとえば、スクリープロットが水平になる直前までの固有値の個数を、因子数の上限とすることが考えられます。この例では、スクリープロットから2因子であることが示唆されています。
図9.5 「因子分析」レポート
固有値の表を見ると、最初の固有値が変動の79.75%、2番目の固有値が15.75%を説明していることがわかります。つまり、この2つで全変動の95.50%が説明されます。3番目の固有値が説明するのは変動の2.33%に過ぎず、残りの固有値による影響はとても小さいです。最初の「因子数」は1に設定されていますが、これらの結果を見る限りは、1因子ではなく、2因子とする方が良いかもしれません。