パレート図は、データ中に各変数が占める割合を示す棒グラフと、変数の累積割合を示す折れ線グラフで構成されます。
図N.6 パレート図の例
パレート図を作成できるのは、Y変数(原因の変数)が1つ、X変数(分類変数)が0~2個あるときです。変数が数値か文字列かの区別も、尺度の区別もなく、すべての値が離散変数として扱われ、棒グラフの棒は度数およびパーセントを表します。パレート図は、次のような構成になっています。
• Y変数が1つでX変数がないときは、図が1つだけ作成され、棒はY変数の各値の度数を表します。例については、「パレート図」プラットフォームの例を参照してください。
• Y変数が1つでX変数が1つのときは、横1列に並んだパレート図が作成されます。X変数の水準ごとにパレート図が1つ作成され、棒は、各水準内におけるY変数の各値の度数を表します。全体を層別パレート図といい、1つ1つの図をセルといいます。X変数の水準につき1つのセルがあります。X変数は1つだけなので、このパレート図は1元層別パレート図と呼ばれます。例については、1元層別パレート図の例を参照してください。
• Y変数が1つでX変数が2つのときは、m行n列に並んだパレート図が作成されます。1番目のX変数の水準と同数(m)の行、2番目のX変数の水準と同数(n)の列ができます。X変数が2つなので、このパレート図は2元層別パレート図と呼ばれます。各行には、1番目のX変数の水準ごとのパレート図が並ぶことになります。一番左上のセルは基準セルと呼ばれます。基準セルの棒は度数の降順に並べられ、他のセルにおける棒はそれと同じ順序で並べられます。セルの行列の配置は変更できます。左上の角に移動したセルが新しい基準セルになり、セルの棒が基準セルでの度数に合わせて並べ替えられます。例については、2元層別パレート図の例を参照してください。
• それぞれの棒には、該当するデータテーブルにおいてそのY水準の行に割り当てられている色が適用されます。Y水準の行に色が割り当てられていない場合は、該当するすべての棒に同じ色が適用されます。行に異なる色が割り当てられているY水準がある場合、該当する棒は、データテーブルにおいて最初に現れるそのY水準の行の色になります。
「パレート図」の赤い三角ボタンのメニューのオプションを使用して、軸の種類や棒の配置を変更したり、棒グラフを円グラフに切り替えたりすることができます。「パレート図」プラットフォームのオプションを参照してください。