[トピック分析, 特異値分解を回転]オプションは、トランザクション-アイテム行列を特異値分解した結果の最初の数次元に対してVarimax回転を行います。特異値分解を参照してください。回転に用いる特異ベクトルの次元数を指定する必要があります。この次元数は、トランザクション-アイテム行列から保持したいトピックの数に対応しています。トピックの数を指定してトピック分析を実行すると、「トピック分析」レポートが表示されます。
トピック分析は、回転を伴う主成分分析と同等です。Varimax回転は、ある1つのトピックに関して少数のアイテムが際立つように特異ベクトルを回転します。回転によって、それぞれの負荷量が少数のアイテムの一組だけで大きくなれば、各トピックを解釈しやすくなります。なお、回転後の負荷量が負になっているアイテムは、そのトピックに関して反対方向の傾向(repulsion force; 反発力)を示しています。つまり、負の値となっているアイテムは、正の値となっているアイテムに比べて該当のトピックで発生する頻度が少なくなっています。
「トピック分析」レポートは、回転後における負荷量の絶対値が大きいアイテムを示しています。「トピック分析」レポートには、特異値分解を回転した結果のレポートがあります。
「トピック別上位負荷量」レポートは、トピックごとの表を示しています。各表に表示されているアイテムは、各トピックにおいて負荷量の絶対値が大きくなっているアイテムです。各表は、負荷の絶対値で降順に並び替えられています。これらの表は、各トピックの概念を判断するために役立ちます。
「トピック分析」レポートには、以下のレポートも含まれています。
トピック負荷量
行がアイテム、列がトピックになっている負荷量行列を含みます。この負荷量行列は、主成分分析において主成分負荷量行列を回転させたものです。
トピック別のワードクラウド
トピックごとに1つ、ワードクラウドの行列を含みます。
トピックスコア
各トピックにおけるトランザクションスコアを表した行列を含みます。あるトピックでスコアが高いトランザクションは、そのトピックと関連性があると考えられます。
トピックのスコアプロット
すべてのトランザクションのトピックスコアを1次元散布図で示します。スコアが負になっているトランザクションは、そのトランザクションと該当のトピックの間には負の関連性があることを示します。これらのプロットから、各トピックにおけるトランザクションの分布を調べることができます。
各トピックによって説明される分散
各トピックによって説明される分散の表が表示されます。この表には、各トピックによって説明される変動の割合(寄与率)とその累積(累積寄与率)も表示されます。
回転行列
Varimax回転の回転行列が表示されます。
「トピック分析」レポートの赤い三角ボタンをクリックすると、以下のオプションが表示されます。
トピックの散布図行列
特異値分解ベクトルを回転したものの散布図行列の表示/非表示を切り替えます。
表示オプション
「トピック分析」レポートの各要素の表示/非表示を切り替えるオプション。「トピック分析」レポートを参照してください。
トランザクショントピックベクトルの保存
トランザクションに関する特異ベクトルを回転したものを新規のデータテーブルに保存します。指定した次元までが保存されます。
アイテムトピックベクトルの保存
アイテムに関する特異ベクトルを回転したものを新規のデータテーブルに保存します。指定した次元までが保存されます。
削除
「特異値分解」レポートから「トピック分析」レポートを削除します。