新しいデータテーブルを作成したり、新しいデータテーブルを作成してその参照をグローバル変数に格納したりできます。どちらの場合も、テーブル名を引数として指定します。
New Table( "My Table" );
または
dt = New Table( "My Table" );
以下の節で、New Table()関数のオプションの引数について説明します。
visibilityは、新しいデータテーブルが表示される場所を指定するオプションの引数です。visibility( "invisible" )はデータテーブルを非表示にします。そのデータテーブルは、JMPホームウィンドウおよび[ウィンドウ]メニューにのみ表示されます。visibility( "private" )はデータテーブルを開くという動作を回避します。visibility( "visible" ) はデータテーブルを表示します。"visible"はデフォルト値です。
New Table( "My Table", visibility( "private" ) );
プライベートデータテーブルは、テーブルを見えない状態にし、使用されないようにします。スクリプトがその処理の中で生成した、人の目に触れないようにしたいデータを格納するために、プライベートデータテーブルを作成する場合などがあります。メモリを節約するためではありません。
データを表示して操作する必要がないときは非表示データテーブルを用います。
メモ:
• プライベートデータテーブルを使用することの利点は、テーブル内のデータのサイズに左右されます。たとえば、データテーブルに5列と20行しか含まれていない場合には、データテーブルをPrivateに指定することにより節約できるメモリは、そのデータテーブル全体で使うメモリの中で比較的大きな割合を占めます。しかしながら、たとえば100万行100列を超えるようなテーブルの場合は、実際のデータに比べるとウインドウを表示する分のオーバーヘッドは小さくなります。
• N Table()が開いているデータテーブルの数を戻すとき、プライベートテーブルは数えられません。
• プライベートテーブルは、Current Data Table()を用いて現在のテーブルにすることはできません。
新しいデータテーブルの定義に使えるオプションの引数です。たとえば、次のスクリプトはLittle Classという名前の新しいデータテーブルを作成します。行を3つと名前のついた列を2つ追加し、テーブルの各セルに値を入力します。
dt = New Table( "Little Class",
Add Rows( 3 ),
New Column( "名前",
Character,
"Nominal",
Set Values( {"KATIE", "LOUISE", "JANE"} )
),
New Column( "身長( インチ)",
"Continuous",
Set Values( [59, 61, 55] )
)
);