「addin.def」ファイルは、JMPアドインの登録情報を示す名前と値を含んだテキストファイルです。「addin.def」ファイルに含まれる名前と値は、次のとおりです。
name
オプション。表示名。アドインがGUIに表示されるときの名前です。制限のあるID名の代わりになる、ユーザにわかりやすい名前をつけてください。この表示名は、翻訳名が指定されていない場合、また、翻訳が指定された言語以外でJMPが実行されている場合に使用されます。アドインビルダーの「アドイン名」に該当します。
name_xx
オプション。表示名をさまざまな言語に翻訳できます。xxは、各言語の2桁のISO 639-1コードです。翻訳名を指定しても、翻訳名を指定しなかった地域設定の下でJMPが実行される場合に備えて、言語に左右されない名前も指定しておきましょう。アドインビルダーでは使用できません。
id
必須。アドインの一意のID。最大64文字まで使用できます。文字列の最初は文字でなければならず、文字、数字、ピリオド、下線を使用できます。一意である確率を上げるために、DNSの逆の名前を使用することをお勧めします。アドインビルダーの「アドインID」に該当します。
home
オプション。アドインファイルのパス。指定されていない場合、「addin.def」ファイルがあるフォルダが、アドインのホームフォルダとなります。ホームフォルダが別の場所(たとえば、ネットワーク上の共有フォルダなど)にある場合は、このhomeオプションで指定する必要があります。アドインビルダーでは使用できません。
home_win
オプション。WindowsでJMPを実行する場合に使用されるアドインファイルのパス。Windows上のホームに値が指定されている場合、home_winの値で上書きされます。アドインビルダーでは使用できません。
home_mac
オプション。macOS版JMPでのアドインファイルのパス。macOS上のホームに値が指定されている場合、home_winの値で上書きされます。アドインビルダーでは使用できません。
autoLoad
(オプション)ブール値。デフォルト値は、1(真)。JMPの起動時にアドインを自動的にロードするかどうかをあらかじめ設定しておくことができます。アドインビルダーの「保存後にインストール」に該当します。
host
オプション。有効な値はWinおよびMac。アドインビルダーの「動作するホスト」に該当します。
minJMPVersion
オプション。指定できる値は、アドインが使用できる最低のJMPメジャーバージョンを表す整数。アドインビルダーの「最低限必要なJMPバージョン」に該当します。
maxJMPVersion
オプション。指定できる値は、アドインが使用できる最高のJMPメジャーバージョンを表す整数。この設定は、アドインとJMPの特定のバージョンとの間に互換性がないことがわかっている場合のみ使用してください。以降のJMPバージョンについては、アドインの新バージョンを提供する必要があります。アドインビルダーでは使用できません。
id="com.mycompany.myaddin"
name="My Add-In's Friendly Name"
name_fr="My Add-In's French Name"
name_de="My Add-In's German Name"
home="¥¥server¥share¥myjmpaddin"
Autoload=1
MinJMPVersion=9
以下のフォルダに、Simple Calculator.jmpaddinという名前のサンプルアドインが用意されています。
• Windowsの場合: C:¥Program Files¥SAS¥JMP¥16¥Samples¥Scripts
• macOSの場合: /Library/Application Support/JMP/16/Sample/Scripts
メモ: WindowsでJMP Proを使用している場合は、「JMP」の部分が「JMPPro」になります。
アドインの内容を見るには、拡張子を.zipに変更し、それを新しいフォルダ内に展開します。アドインの動作を確認するには、拡張子を.jmpaddinに変更し、インストールします。
アドインには次のファイルが含まれています。
アドインをJMPに登録するための設定です。次の2行が含まれています。
id="com.jmp.sample.calculator"
name="Simple Calculator"
対話式にカスタムメニューを構築する際に作成されるメニューカスタマイズファイルです。このカスタマイズはアドインをインストールしたユーザがJMPを起動した場合のみに表示され、他のユーザが起動した場合は表示されません。この例では、アドインメニュー項目をデフォルトの[アドイン]メニューに配置します。
単純な計算機のJSLスクリプト
イメージファイル。計算機のアイコンとして使用されています。
アドインは、https://community.jmp.com/t5/File-Exchange/ct-p/FileExchangeからダウンロードできます。